二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: inzmGO【音は1つになり、空にはばたく】 ( No.19 )
日時: 2012/04/08 12:50
名前: 風風 (ID: fzc9VSBf)





 「ふぅ...お風呂ありがとうございました」

 「気持ちよかった?」

 「はい。....ってだれですか?」


薄い茶色の髪をバスタオルでワシャワシャと髪をふきながら、風呂に入る前に剣城に案内された食堂へ霧野達に礼を言おうとするが、そこにいたのは、霧野でも狩屋でも剣城出もなく、
腰ぐらいの漆黒の髪の娘と、同じぐらいの長さで桜色の髪の娘が、2人いた。


 「新入りちゃんだよね?女の子で小隊いり?私は、第1537ロイス小隊の二等兵で料理長、天月美桜!それで、隣の子が」


 「第1537ロイス小隊一応一等兵、月乃杏樹。得意分野、食料捕獲。」


杏樹という娘は、無愛想に挨拶をすると、部屋のハジに置いてあったクーラーボックスを開け、手の平から少し出るくらいの魚を2、3匹だして違う部屋に持って行ってしまった。


 「えっと....天月さん」

 「美桜でいいよ?」

 「じゃあ、美桜さんで。霧野さんたちはどこにるかしってますか?」

歌海からの問いに、美桜は一度悩むような顔をするが、

 「霧野くん達はワイン倉じゃないかな?」

そう言い、窓の外をみる。

 「今日は、歓迎会だね」


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 「改めてだが、明空歌海二等兵、お前を第1537ロイス小隊への着任を許可する。これからはよろしくな!」

 「そんじゃ、乾杯といきますか!」

隊員達の前にある机に並べられているのは、魚料理から肉料理、種類様々な、まさにご馳走とよべるものだった

狩屋の声が入ると、美桜が席をたち、霧野、狩屋、剣城という順でグラスに赤や薄黄緑色の飲み物を入れていった。

 「これはなんですか?」

隣にいた霧野のグラスに入っている赤い液体をみながら聞くと霧野は当然のように

 「1893年《カルベネ・ソーヴィニヨン》だ。」

そんな暗号のようなことをいい、グラスを持ち円をかくようにまわす。
すると、そこから微かなぶどうの香りとアルコールの独特な香りが広がった。

 「もしかして、ワインってやつですか?」

眉をひそめ、建言そうに聞くと、霧野は当たり前のように頷く

でも、アルコールって20歳からじゃ....

そう思うのも当然で、
霧野は歌海の考えを読み取ったのか、

 「ポートロイスでは、アルコールは15歳からだ。歌海、15歳以上だよな?」

 「結構です。」

歌海も霧野の考えを読み取ったのか、進められるまえに、軽く断った。