二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナズマイレブンGO【音は1つになり、空にはばた ( No.2 )
日時: 2012/04/03 17:39
名前: 風風 (ID: 7ZyC4zhZ)





おかぁさん.....
私はどこにいけばいいの?

おとぉさん.....
私は一人で生きていくの?

どうして、あの時
私は生き残ったの?

私も一緒に逝きたかった.....









 「じょ.....ん」





 「おい、おじょおちゃん!!!」

まだ、ぼうっとしている頭に響くのは、おじさんの声と、鉄道のガタガタと揺れる振動と音だけだった。

目を開けようとするが、今まで寝ていた彼女は眩し過ぎて、目が中々ひらかなかった。

 「ん....ぁ」

小さく、声をもらすと、彼女の周りにいた40代ぐらいのおじさん達は、ホッと息をついた。


 「ほら、めぇ覚ましな、あったかいホットチョコレート入れたぞ」

 「ん.....えっ!? ホットチョコレート!?」

突然、目を見開き
彼女は肩を上下に揺らすように飛び起きる

突然の目覚めで、おじさんたちは、「びっくしたなぁ」彼女と同じように目を見開いていた。





 「あ....ありがとうございます.....」

彼女は俯きながら、ボソッとお礼の言葉を伝えると、早々とホットチョコレートが入ったマグカップを受け取り、自分の手元に引き寄せた。


一口。ホットチョコレートを口に含むと、口の中全体にチョコレートの甘い味わいが広がり、彼女は思わず笑みがこぼれた。



 「ところで、じょーちゃん。名前なんていうんだ?」


彼女が落ち着いたところを見計らったのか、おじさんはホットチョコレートを飲んで、微笑んだのを見ると、一度問い掛けた。

彼女は飲んでいたホットチョコレートを一度口元からはなし、

 「あけそら....明空歌海です」(アケソラ/ウミ)


というと、またマグカップを口元に近付け一口のむ。



 「歌海ちゃんかぁ、かわええ名前しとんなぁ それで、どこにすんでたん?」

 「え?」


おじさんの言葉を聞いた途端、歌海は硬直した。


 「だから、住んでたところやて!」

歌海が硬直したのを、聞き取れなかったのと間違えたおじさんは
もう一度、こんどはわかりやすい言葉にして、聞いた。


歌海も、聞き取れなかったのではない。
ただ、少し前のことを思い出してしまっただけだ。

 「ぉーぃ、おじょーちゃん?おい!」

一度、声を上げ歌海の目の前で、両手を叩く
すると-パンッ-と渇いた音が両手からはっせられた。


だが、その-パンッ-という音は、似過ぎていた。
少し前の月に聞いたあの銃声と....