二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: inzmGO【音は1つになり、空にはばたく】リク2つ ( No.51 )
- 日時: 2012/04/08 11:10
- 名前: 風風 (ID: evp0hpRa)
「ぅ、ん...はぁぁぁ」
目を強くつぶり口を大きく開けると、美桜が小さく声をもらす。後ろにはまだ半分夢中の杏樹がいた。
2人のふらつくあしどりどりで向かうのは、美味しそうな香りがただよう食堂だった。
2人が食堂に着くと、そこには霧野、狩屋、剣城が既におり、まだかまだかと朝ごはんを待っていた。
自分の仕事を忘れてたと思ったのか、美桜は急いで台所へ向かうが、そこにはコンロの前でお鍋をじっとみている、歌海がいた。
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歌海は、自分が作った料理をおぼんに入れ食堂に運んだ。
「何だよこれ?スープか何かか?それにこれ...」
自分の食事が運ばれどんな物かと見ると、良く朝ごはんに食べている、白米に魚。だが、狩屋は見たことの無いものも発見する
一つはスープカップに入っている、茶色い温かな液体。中にはネギや油揚げなどが入っていた。
もう一つは、キュウリが一品、斜めの輪切りにされ入れてあった。
そのキュウリを見て、好奇心を持ったのか狩屋は二、三個を箸で掴み、口に運ぶ。
「しょっぺぇぇ!!!!」
と狩屋は口に入れた途端に叫んだ。
その様子をみて、びっくりした歌海は思わず狩屋の側に寄った。
「だ、大丈夫?まだあんまり漬けてないからそんなにしょっぱく無いと思ったんだけど....」
何がいけなかったんだろう
と顎に手をあて悩んでいる歌海に声をかけたのは、
「この2つ、なんて料理なんだ?」
茶色く温かな液体を喉に通した霧野だった。
「それは、みそ汁とキュウリの糠づけです!!」
「ミソシルにヌカヅケ?」
初めて聞く料理名に剣城は眉をひそめまじまじとみる
「はい!私は、の実家は白米と魚と糠づけとみそ汁が朝ごはんの定番だったんです!!糠づけは少しだけ、実家から持って来たんで」
「うん!美味しい!!」
歌海の話しを耳だけで聞きながら美桜はみそ汁を喉に通していた
みその甘い味わいが口の中いっぱいに広がり、程よいしょっぱさが絶妙なものだった。
「しょ、しょっぱい...」
そう呟きながら、杏樹はまた一口、糠づけを口にした。