二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: inzmGO【音は1つになり、空にはばたく】リク2つ ( No.54 )
- 日時: 2012/04/08 17:22
- 名前: 風風 (ID: /8RPd6Ii)
「明空二等兵!!!」
「は、はい。」
朝食が一通り終わり、部屋に戻ろうと廊下を歩いていると、霧野の声に止められた。
後ろを向くと昨日歌海が着ていた軍服をハンガーにかけ、右手に持っている霧野がいた。
「クリーニングは終わった。直ちに片付けたら、外に集合だ。いいな?」
「了解です。」
歌海は敬礼をしながら霧野を見送るが、途中で-ドンッ-と鈍い音をたて霧野は廊下の壁にもたれ掛かった。
「霧野さん....もしかして酔ってますか?」
「よ、酔ってなんか....」
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「明空二等兵到着しました。」
外出用の動きやすいヒールの無い柔らかめの素材のブーツを履き、外にでると、目の前に大きな車があり、狩屋と霧野そして、青髪の女がいた。
「初めまして!本日より配属とされました、朝雛玲音上等兵です!以前は《アイスレイド》の軍事基地に居ました!機械整備士兼、操縦士です!よろしくお願いします!!」
「「あ、アイスレイド!?」」
歌海と狩屋は、まるで練習したかのようにぴったり声を揃えて驚いていた。
アイスレイドといえば、革命派国の中でも有数のとても発達した町の一つだった。
町全体は大雪で囲まれて、支配派国の真隣にあるため軍事などの対策、設備もとても発達して、大きな軍事基地もある町だった。
青色のセミロングを軽く揺らし、綺麗な笑顔で右手を額にあて敬礼する玲音はそんな雰囲気など一つもなく。
歌海も困惑しながらもそれにつられ敬礼を反す。
「今日は少し遠出をしようと思ってな」
「遠出、ですか?」
「霧野さんの知り合いに美味し紅茶を月に1、2回くれる人が居てな、その人の所へ行くんだよ」
狩屋は歌海に伝えると、すぐに車に入りエンジンをつける。
玲音は歌海の腕を勢い良くつかみ、車へと引き込んだ。
その様子を苦笑いしながら見て、霧野は後を追った。
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「あぁ、俺だ。今日でいいよな?」
揺れる車に乗りながら霧野は携帯を右耳につけ、今日会いに行くであろう人と連絡をとっていた。
青くキラキラと輝く海を窓の内側から歌海は眺めていた。