二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: inzmGO【音は1つになり、空にはばたく】リク2つ ( No.66 )
- 日時: 2012/04/13 22:13
- 名前: 風風 (ID: A5wqWgTb)
「ここの屋敷は、そこに居る神童拓人さんの屋敷で、ずっと前から紅茶はここの屋敷で貰ってたんだよ」
神童を先頭に
長い廊下を歩いている中、歌海と玲音は狩屋の説明も無視して、見たこともない高級感溢れる、廊下を眺めていた。
床には、靴をはいていてもわかるぐらいふかふかな赤いカーペット。
サイドにはガラスの向こう側にピンク色の庭園があり。
天井は、首を限界まであげるほど高く、高い天井からは、綺麗で大きなシャンデリアが吊されていた。
自分達の暮らしている屋敷とは、全くもって別の高級感があり玲音はうっとりと廊下を眺めていた。
一方の歌海は庭園のピンク色が1番気になっていた。
「あの、この庭に植えてある木って....
「ぁあ、《cherry blossom(チェリーブロッサム)》のことか?」
先頭を歩きながらも
歌海の目線の先をみながら、神童は答えた。
「私達の町では《桜》という名前で親しまれています。この季節は桜の下で《お花見》という娯楽のため食べ物を食べたり、遊んだりするんですよ」
ピンク色の桜を眺めながら歌海は小さく微笑み、昔のことを思い出していた。
大きな桜の下、黄緑の上で桜より朱い布を敷き、食べ物を置き、食べたり、飲んだり騒いだり......
そんな楽しい風景が頭に広がっていた。
「ふぅーん....なんか、名前とか全然違うんだなぁ....なぁ、朝雛さん、アイスレイドはサクラだっけ?そういうのあったの?」
突然の狩屋の問い掛けに、廊下を眺めてうっとりしていた玲音は、驚き「えっ!?」と声を出す。
「んー僕の町は一年中の雪国だからねー、暖かい気候の植物は殆ど育たないよ」
「ふぅーん....」
狩屋余りにも素っ気ない態度に玲音は少しだが、ムッとした顔をする。
「さてと、頼まれてたものをもってくるからしばらく待っていてくれないか?」
「あぁ。」
神童の右手の先には、木製の金色のドアプレートに《guestroom》と彫られた、茶色く木製の扉があった。