二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【妖狐×僕ss】おたく系女子の妄想日記。  ( No.20 )
日時: 2012/04/30 17:33
名前: 恵莉♪ (ID: CnBgMNSf)

第三話 続き

その時、箱がふわっと浮いた。
いや、浮いたのではない。持ち上げられたのだ。
まだ、その状況を理解できていない恵瑠は、頭の中に無数の「?」を浮かべていた。

「恵瑠た〜ん。今朝ぶりぃ〜☆」

どこかで聞いたことのある声がした。
恵瑠があたりを見回し、目の前に人が居ることに気が付いた。

夏目…さん?

「も〜。困ったときはお互い様だよ〜。ボクも手伝うから。これ、何処に運べばいい?」

そういいながら残夏は五号室に入っていった。

「あっ!」

そう言って恵瑠もついていく。

ドスン!

残夏が箱をおろすと

「この荷物おもいねぇ〜何が入っているの?」

そう言って箱を視ようとした、瞬間。

「——っ…」

残夏の右目に痛みが走った。

あれ?
どうしたんだろう…?

「あ!あの!大丈夫ですか!?」

恵瑠が心配そうに駆け寄る。

「うん。ちょ〜と疲れただけ。大丈夫だよ☆」

「さぁ。始めよう?」
そして、荷物を運び始めた。

——1時間後——

一応荷物を運び終わった。
今は組み立て終わったソファに腰を掛けて休んでいる。

「あの!良かったらこれ飲みますか?」

恵瑠がお茶を差し出す。

「うん。ありがとぉ(ニコッ」

そう言ってお茶を受け取りごくごくと飲んでいく。

「あの…もしかしたら、具合悪いんですか?」

実は残夏の頬には汗が流れていた。
それにいつもよりも顔色が悪い。

「え〜。大したことないよぉ。久しぶりに重いもの持ったから、ちょっと疲れただけ☆」

そう言っていつもの笑顔を見せた。

「で、でも…」

恵瑠はタオルを取り出し、残夏の頬を伝う汗を拭った。

「無理はしないでくださいね」
「うん☆恵瑠たんは優しいんだね☆」

夏目は心配そうな恵瑠を見つめながら言った。
すると、恵瑠はなぜか顔を赤く染めた。

「そ…そんな事…無いです…///」

クスっw
恵瑠たんはかわいいな☆

そう思いながら恵瑠を見つめていると、また目に痛みが走った。

「う゛…あ゛…」

さっきよりも痛みが増している。意識を取っているのがやっとだ。

「大丈夫ですかぁ!?(泣」

泣きながらも問いかける。

「うん…たぶn…」

そう言って夏目は意識を失った。

「夏目さん!!」