二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【妖狐×僕ss】おたく系女子の妄想日記。  ( No.29 )
日時: 2012/05/03 18:04
名前: 恵莉♪ (ID: CnBgMNSf)

第五話「食事にでもするか…」

妖館。朝。ラウンジにて。

「おー。凛々蝶じゃん。おはよー。」
「ふんっ。おはよう、とでも言っておこうか?」
いつも同様、やってしまった…。内心傷つく凛々蝶。
『まあ、それもお前の性格だからな!』
「き、君いたのか!?っていうか勝手に語りかけるなぁ!!」
『まあ、気にするな。使えるものは使わねば面白くないであろう?」
ハハハ…と来夏は笑う。
「凛々蝶様、どうぞ御命じください。『殺れ』と」
「君は怒っているんだな…」
気付くと御狐神の手にはナイフが握られていた。
「いや、殺らんでいい。ていうか殺るなぁ!!」
「そうですか…」
御狐神は少し悲しそうにナイフをしまう。
君は、本当に殺るつもりだったのか!?
内心びっくりする。
「まぁ、そーたんだからねぇ〜☆」
「うん。それもそうだな。って…君、何時から居た?っていうか勝手にみるなぁ!」
気付くと凛々蝶の横には残夏が立っていた。
「さきほど…1分45秒前からいらっしゃいましたよ?」
「ありがとう…ていうかずいぶん細かいな!」
御狐神の几帳面さに若干凛々蝶は引いた。

「さてと…食事にでもするか。」
そう言って食事をとりに行く凛々蝶。
「凛々蝶様、僕が不要なのですか?」
「ふっ。このぐらい僕にだってできるからな。君はそこで待っていろ。」
「凛々蝶様…。」
御狐神は悲しそうに凛々蝶の後姿を見つめていた。


「さてと…」
今日は何にしようか…。そう考えている凛々蝶の横で、さらに考えこんでいる少女がいた。
気になってその仔の肩をたたくと
「ひゃあっ!!」
思いっ切り吃驚させてしまったらしい。
「だ、大丈夫か?」
「あ…!すみません。私挙動不審なので…」
「まあすまなかったな。ところで君は何をしているのかな?」
「私は今、大変な選択を強いられているのです!」
「それはご苦労だな。」
「ハイっ!和食で日本人の心意気を堪能するか、洋食で西洋人のようなすがすがしい朝を迎えるか!とても迷いますぅ…」
「君は、天然か?」
「ハイっ…よくみんなに言われるんです。何ででしょうかね?」
凄く納得だな。凛々蝶はそう思った。
「で、君はどちらにするのだ?」
「ん〜。。。迷います…。そうだ!凛々蝶さんが決めてください!」
「え!僕がか!?」
「はいっ」
凄く純粋な瞳で見つめられる。
なんか…御狐神君に似ているような…
そう思いながらも…
「洋食にしたらどうだ?」
と提案した。
「あっ!はい!そうですねっ!そうさせていただきます!」
そう言って恵瑠は迷わず洋食を頼んだ。
「純粋な人だ…。」
凛々蝶はそう思いながら洋食を頼むのであった。