二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【inzm】混ざり合った色が持つ輝き ( No.21 )
- 日時: 2012/05/28 12:04
- 名前: 志保 (ID: wxZ0SJGK)
南沢さんside
ガヤガヤ
今俺は小学校のピロティーにいる。
残念ながら今日の天気は雨で気持ちが暗くなる程の天候だ。
水「折角のバザーだってんのになんか締まらねぇな;今年の小学生は運がねぇのか?」
どんよりと曇った空からは水が途切れることなく落ち、俺は少し前の事を思い出した。
ここから回想です↓
俺の母親は5年ほど前の事をきっかけに体が弱くなった。
俺が小学2年生のとき、日にちから曜日、だいたいの時間帯まで昨日のことのように鮮明に覚えている。
【くも膜下出血】クモマッカシュッケツ
まだ小学生だった俺にはこんな専門用語、ていうか病名なんてゆかりなどなくただただ泣いて、母親の前では笑うしかなかった。
久しぶりに母親にあったのは1週間後。
子供(今もそうだけど)の俺にはブカブカの防護服に帽子、マスク。
室内に入ると何個も点滴を付けた母親。
しかしその母さんは3分の1の頭蓋骨を失くしていた。
手術をするために取ったので別に支障はないらしいがそんなこともまだ分からない俺は言葉が出なかった。
というのは昔の話。(いや、ちゃんと心に残ってますが。)
南「(でもって今現在もなぜか救急車に運ばれたんだよなぁ…)」
3日ぐらい前から調子が悪く、寝込んでいた母親はついにピーク?がきて救急車で運ばれていった。
実際俺はここではなく病院に行ったほうがいいのかもしれないが母親に、
「気にしないで仕事してきなさい。」
と言われた。
来る途中に自分の家に向かうであろう救急車の独特のサイレンを聞き、視界がぼやけた。
俺はなんでこんなところにいるんだろう、って。
南「なぁ瀬戸。」
水「あ?」
分かっている、自分でもどうあった方がいいのか。
南「家族と生徒会の仕事、どっちが大切かな。」
唐突の質問に目を丸くして説明を求めてきた瀬戸。
まぁぶっ飛んだ質問だしなww
南「母親が救急車で運ばれたんだけどさ…」
水「そりゃ母親優先しろよ!」
そう、普通に考えればそっち。
自重気味に「そうだよなぁ」と言いながら笑った。
あぁまた視界がぼやけてきた。