二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: D.gray-man -消えた扉- ( No.101 )
- 日時: 2012/06/07 18:43
- 名前: 快李 (ID: qs8LIt7f)
第三十四話 -繋ぐ空の色-
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悠「別れよう。全て・・・終わりにしよう」
沙「・・・え?」
悠「縁を切ろう。何もかも・・・忘れよう。終わりにしよう」
沙「・・・」
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悠「・・・・・・・・・・・・俺はこれからも、最低な奴で居続ける」
''沙羅・・・最近学校行ってないらしいんだよ''
悠「・・・」
ルカの声が大きく聞こえてくる
''貧血で倒れたりして・・・。ねぇ、悠。どうしよう''
悠「・・・・・・チッ」
妹の為なら・・・動かざるをえねーじゃん
悠「・・・・ら・・・・・・・・・・・・・・沙羅!!!!!!」
久しぶりに叫んだような気がした。森の中をさ迷い、草を掻き分けながら進む。昔の自分の幻覚を追いかけながら
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悠「待てよ沙羅!!俺敵じゃねーよ!!」
沙「ハァ・・・・ハァ・・・・来ないでよ!!来たら・・・来たら悠ちゃんが嫌われちゃうもん!!」
悠「・・・フザケんじゃ・・・・ねぇっ!!」
沙「わっ!!」
俺は思いっきり、沙羅の膝裏めがけてデカい石を蹴る
沙「いっ・・・いきなり何し—」
悠「嫌われたっていいよ・・・それで・・・・・・それでお前が救えるなら!!」
沙「・・・!!」
悠「俺も・・・昔嫌われてたんだ。だから・・・お前の気持ちもよくわかるんだ」
悠は静かに笑った
沙「・・・嘘。悠ちゃんは全校生徒・・・先生方からも信頼されてる!!そんな悠ちゃんが—」
悠「違うさ。俺は・・・最低な奴なんだよ。お前も直にわかるさ」
沙「・・・え?」
悠「あ、ちょっと待てよ」
やっとの事で、ポケットから水色の糸を取り出した
沙「何それ・・・?」
悠「毛糸さ。はい、小指貸して」
悠は沙羅の小指と、自分の小指に毛糸を結んだ
悠「これで、今日からダチだよ。ウチらはw」
沙「・・・悠ちゃん・・・」
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悠「・・・!!」
ネックレスが再び光り出した
悠「何が言いたい・・・?」
??「ゆ・・・う・・・?」
目の前に飛び込んできたのは、紛れもない沙羅だった
悠「沙羅・・・」
二人の間に、春の終わりを告げる風が吹いてゆく