二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: D.gray-man -消えた扉- ( No.110 )
日時: 2012/06/08 18:37
名前: 快李 (ID: qs8LIt7f)

       第三十五話 -二人の世界-



沙「よがっだ・・・」

 沙羅は手で顔を覆い尽くし、泣き始めた

悠「・・・」

 ''沙羅なら絶対見つけるよ。お前の為なら・・・沙羅は・・・・・・それくらい悠だって知ってるでしょ''

 急にルカの言葉が蘇ってきた
 沙羅は、あちこち傷・泥だらけだった。こんなにも・・・俺のコト・・・

沙「ルカから聞いたんだ・・・悠が・・・・記憶が消えていくって・・・」
悠「・・・ああ。俺もさっき聞いたばっかだよ」
沙「ねぇ・・・悠」
悠「ん?」
沙「もう・・・一人なんてやだよ・・・・・・・っ!!」

 ・・・俺の大事なもの・・・・・''鈴木 沙羅''

 千年公から預かった、ターゲットの書かれたカードを切り裂き

悠「・・・お前は一人じゃねーよ」

 沙羅の事を暖かく抱きしめ、呟いた

悠「お前には俺がいる。俺にはお前がいる・・・。オレらは、ずっと一緒さ」
沙「・・・!!・・ゆぅ・・・悠・・・っ・・・」

 沙羅の止まった涙が、また溢れ出す。そんな沙羅の背中を、優しくさする

悠「ゴメンな・・・離れたりして」
沙「ううん・・・ううん・・・ゴメン・・・私が・・・・・弱くて・・・っ」
悠「ハハww沙羅は強いさ。俺がいなくても・・・一人で戦えたんだからさ」
沙「違うよ・・・悠がいなかったら私・・・」

 いつの間にか、幼い頃の話になっていた。話を終えると、いつの間にか沙羅の涙も止まっていた

悠「・・・さ、どこ行く?」
沙「二人きりの世界w」
悠「どこだよソコ;;・・・ん?」

   ''悠くん・・・扉をこじ開けようとしましたネ''

悠「扉・・・・・・」
沙「え?」

 記憶を失う前。俺は扉というものを開けようとしていたんだ・・・。扉ってなんだ?

悠「''扉''を探そう。そこに・・・きっと何かがある」
沙「・・・・・・うんww」

 沙羅は、扉って?という顔をしていたが、結局は頷いた


ル「・・・」

 その様子を、ルカは遠くから見ていた
 今自分に出来ることは・・・''扉''の情報を得て、二人に教えることだ。

ル「・・・ゴーレム。少し切るぞ」

 さっきからコムイからの連絡が多い。そりゃ無理もないが・・・

ル「ブックマンに聞いてみようか」

 どの道教団に変えることにした