二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: D.gray-man -消えた扉- ( No.14 )
日時: 2012/04/22 22:46
名前: 快李 (ID: qs8LIt7f)

       第八話 -忘れられない孤独-



沙「・・・」

ちょこまかちょこまかと!!
身軽過ぎるでしょあのアクマ!

さっきから私達の攻撃をかわし
逃げるだけのアクマ

ア「いつまで逃げてるんですか!」
L2「さあなぁ」

なんだろう
すごいイラツく

沙「・・・集結」

たくさん散らばっていた桜の花びらを
一箇所に集め、巨大な一枚の花びらにした

大きいけど、重さは対して変わらない
花びらに乗れば、自由に移動できる

沙「・・・アレン。私がアクマを誘導させるから・・・ヨロシクね」
ア「はい!」

あとは
私とアレンの息が合うかが問題



悠「・・・へぇ」

二人共、左腕がイノセンスなんだ
面白そうだな


沙「・・・」

なんとか誘導できた
後は・・・アレン次第だ

ア「沙羅!よけてください!」

アレンの掛け声と共に、アクマから離れた
アクマをアレンの左腕が包み込み、捉えた


悠「お」


沙「捕まえた。で?話して」
L2「バァカ!!話すとでも思ってたのか!?」
沙「・・・思ってないけど・・・」

そう言い終わったと同時に
アクマを破壊した

沙「・・・帰ろ。何もないし」
ア「え!?でも・・・」

アレンが話してる途中から
駅の方へと足を進めた

もう何もないんだ
この街には
人々も・・・救えなかったし


       -汽車の中-

ア「残念な結果になりましたね・・・」
沙「うん。そうだね」

どうしてあの男の子だけ生き残ってたのか
どうしてあの男の子は、アクマの存在を知っていたのか
何もわからない


コ「それで・・・アクマだけ倒して帰ってきたの?」

コムイ室長の頭には怒りマークが
そりゃ・・・そうだよね・・・

コ「どうして帰ってきたワケ!?」
ア「その・・・何もなくて・・・」
沙「・・・すいません。アレンは止めたんです。私が勝手に・・・汽車に乗って・・・・・・」

アレンは何も悪くない
だから
アレンは責めないで

喧嘩は・・・・・・嫌いだから・・・


私は幼い時に
両親が喧嘩して離婚した
理由は

    父の浮気

その頃までブラジルにいた私は
日本に越してきた

それから喧嘩というものが
恐ろしくて
怖くて

しょうがなかった

あれから父に会ったことはない
でも
写真に写っているから
時々見ることもある

でも
母の事を裏切った父は
すごく憎い

どうして浮気をしたんだろう
どうしてお母さんを愛さなかったんだろう
どうして私達を見捨てたんだろう

悲しみに落ちていた私を救ってくれたのは
やっぱり・・・彼だった
彼だけじゃない
お兄ちゃん
お姉ちゃん
お母さん

ずっと頼りになってた存在
でも今は

            たった一人で生きている・・・————