二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: D.gray-man -消えた扉- ( No.199 )
日時: 2012/07/01 11:21
名前: ラン (ID: qs8LIt7f)

       第五十五話 -待つのは死-




沙「何・・・コレ」
悠「本気みたいだな」
沙「何で殺し合いしないといけないの!?」
悠「いいか沙羅。落ち着け。俺が死ぬ。だからお前は生きるんだ」
沙「何言ってるの・・・?無理だよ!」
悠「どっちかが死ななきゃいけないんだ!」

それわわかってる
でも・・・ね

沙「悠がいなきゃ!私は生きてる意味なんてないよ!」
悠「・・・ふざけんな。俺が死のうが悲しむ奴はいない。でもさ。考えろ。お前はたくさんの人に愛されてるんだ」
沙「悠だって・・・悠だって愛さ—」
悠「俺は闇。お前は光。真逆なんだよ。お前は生きなきゃいけない。アレン達だっているだろ」

いる
私には
アレン達が
仲間が・・・家族が
でも

沙「悠だっているよ!みんな・・・悠に助けられたんだよ!!!ルカだって私だって・・・」
悠「その後には何があった」
沙「え・・・?」
悠「俺が傷つけてただろ。教団の時だって、自我を保てなくて。学校にいたときだって。離れてたときだって」
沙「違う!悠のせいじゃない!」
悠「やれ。沙羅」

いやだ・・・いやだ!
悠とずっと一緒に遊びたい
笑いたい
暮らしたい
過ごしたい
ずっと...

一緒にいたいよ

沙「私・・・悠が大好きなんだ。世界中の誰よりも。悠は私を救ってくれたんだ。言ったよね?私が幸せなら悠は幸せだって」
悠「・・・まぁ」
沙「同じだよ悠。悠が幸せなら私は幸せなんだよ。だから悠・・・二人で一緒に助かる方法を見つけようよ」

きっと何処かにあるんだから・・・

悠「!」
沙「・・・?どうしたの?」
悠「一時的に命が無い状態にするのは・・・可能だ」
沙「え?それって死んでないじゃん・・・」
悠「確かに。再び生の状態に戻った場合は死んだにはいらない。でも・・・仮死や仮死状態には入る」
沙「そっか!」

悠って頭良いんだね

悠「やってみる価値はある」
沙「でもどうやってやるの?」
悠「・・・時間だよ。俺がやったらできねーから・・・お前が必要だ。出来るか?」
沙「・・・うん。信じてるから」
悠「・・・まず流れを説明する。最初にお前が今まで負ってきた傷を負わせる。それで仮死状態にならなかったら・・・」
沙「うん。わかってるよ」

悠と暮らせるなら
可能性がすくなろうが
挑戦してみるよ

悠「・・・で、最終的に傷を戻す。意識が戻ってこなかったら、まぁ・・・心臓マッサージかな」
沙「ハハ・・・w・・・・・・・・・よろしくね。悠」
悠「わかってる。始めるぞ」

私の周囲に
時計盤の模様が写る
始まる。これからが本番なんだ