二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: D.gray-man -消えた扉- ( No.20 )
日時: 2012/04/24 17:40
名前: 快李 (ID: qs8LIt7f)

       第十話 -猫の足跡-



悠「出来たよ」
??「わああ!!嬉しい!ありがとうお兄さん!!」
悠「ああ」

''お兄さん''
小さい子は俺を男だと思う
みんな・・・男だと

それでいい
俺は男でありたい
女なんて
             捨てたい

春風が吹く中、桜の木に上り
幹に背中をあずけた

悠「誰がネカマだ」

誰も言ってきた事はない
だって俺が女だって事は千年公t−
いあ
俺は女じゃない
男なんだよ

女は快適な生活をおくらせる為に家事をこなす
   男より弱いのは当たり前

男は家族を守るために闘う
   女より強いのは当たり前だ

俺は弱いのなんて嫌だ
守るんだ。兄妹を

悠「あ〜ぁ」
??「あらあら。悠くン」
悠「おお!?」

目を開けると、千年公が目の前に居た

      ミシミシ

  ミシミシ,,,

悠「いつから・・・」
千「ついさっきでス」

・・・そのさっきがいつだよ

    ミシミシ
               ミシミシ,,,

千「気を抜いてはいけませんヨ。いつエクソシストに狙われるかわかりませんからネ」
悠「・・・はい」

んなもんわかってr—

           ボキッ

千「!?」
悠「ワッツ!?」

桜の枝が折れた

           ドンッ

悠「痛っ!!千年公・・・;;;」
千「なんですかその目ハ?我輩は太ってないですヨ」
悠「・・・いあ、大丈夫?」
千「えエ」

なんでだろう
スゲェ千年公のせいに思える

悠「んじゃ俺行くわ」
千「どこに行くんですヵ?」
悠「クロの墓だよ。俺とアイツが育てた猫」
千「・・・そうですヵ」

クロは野良猫だった
学校登校中に見つけた。
真っ黒な猫で
金色に光る、今にも閉じそうな綺麗な瞳を
俺達に向けていたが

今にも死にそうだった
そんな猫
ほっとけるわけねーだろ

でも学校がある。一応俺は
自分の着ていたジャンバーを被せた
沙羅は風邪ひくよっつったけど
子供は風の子って振り払った

学校が終わるとすぐに沙羅を呼んで
あの猫が居た場所に行く

長い、急な下り坂だった
でも今日は
いつもより道のりが長く感じた

猫はやっぱりいた
朝より体が細く見えた
猫の体を抱き上げたが、猫は嫌がらなかった
いや
そんな体力なかったんだろうな

クロはアパートでは飼えないから
俺の号室の隣に置いた

俺はダンボール・毛布を取り出し
沙羅はミルク・皿・缶詰を取り出してきた

すぐにクロは飲み食いし、元気になった

でもその数日後
    クロは死んだ

家の前の森にクロをうめ
学校帰りにいつもおがみに行っていたが

今になっては
月1だ

俺は今でも
あの猫の感触を覚えている