二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: D.gray-man -消えた扉- ( No.207 )
- 日時: 2012/07/08 16:18
- 名前: 快李 (ID: qs8LIt7f)
第五十七話 -四人-
沙「・・・ぅっ」
悠「ふぅ・・・」
傷は治った
でも
コイツは誰なんだ?
沙「ありがとう・・・悠」
悠「ん・・・あぁ、まぁな」
沙「・・・ねぇ、あなた本当に・・・・・・・・・悠なの?」
悠「!・・・お前も、本当に沙羅なのか?」
お互い同じことを思ってるってか
悠「もしかしたら—」
<1分以内ニコノ空間カラ脱出セヨ。サモナクバ現実ニ戻ル扉ヲ消ス>
沙「!!とりあえず出てから話そう」
悠「・・・そうだな」
普通に扉は開き、ヒカリの中に吸い込まれていった
気がつくと、目の前には草原が広がっていた。桜の咲いている、草原が
沙「戻ったんだ・・・」
ル「沙羅ー!!!」
遠くから、ルカが急いで走ってくる。
沙「ルカ!?なんで・・・」
ル「ハァ・・・ハァ・・・。悠。アンタは私達の知らない悠だ」
悠「・・・え?」
感じてはいたが。やっぱり違うのか・・・?
ル「思い返してみたんだ。私達の知ってるクロイユウを」
沙「・・・それで・・・?」
ル「性も名も一緒。だからわからなかったんだと思う。けど・・・漢字は違う」
沙「え?」
悠「漢字?」
ポケットから紙とペンを取り出し、ルカは何かを書き始めた
ル「アンタの名前はこうかくだろ?」
紙には、「黒井悠」と記されていた
悠「・・・そうだけど」
ル「私達の知ってる本当の悠はこう書く」
その名前の下に、また名前を書く。そこに記されたのは
ル「黒井肬。これが私達の知ってる肬だ」
沙「!?でも・・・苗字の漢字は一緒だよ!?」
ル「確かに。なんでだと思う?思い返してみな」
ルカが意図を話し出す
ル「まずはネックレスだ。悠が別人なら、なぜネックレスを持ってるのか。それは・・・悠と肬が双子だから」
沙「・・・え!?」
ル「アンタの母親は二人を産んだと同時に亡くなった。だから・・・二人は別々の家庭に引き取られた」
沙「でも!それとネックレスがどう・・・」
そうだ。そこが問題なんだ
ル「本当の肬が引っ越した隣の家に・・・悠がいたんだよ」
沙「!?どういう・・・」
悠「・・・俺が?」
ル「肬とアンタは何らかの事情で、自分達が双子だとわかった」
悠「・・・」
どんな事情だ
ル「そして・・・何らかの事情で、ネックレスをお前に託した」
悠「何らかの事情ってなんだ」
ル「これまでは私の推理だからね」
沙「な!?」
ル「当たり前じゃん」
悠「・・・めちゃくちゃだな」
ル「でも考えてもみな」
ルカが真剣な顔付きになった
ル「アンタのノアが・・・記憶を操った可能性も考えられるんだから」
悠「!」