二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: D.gray-man -消えた扉- ( No.240 )
日時: 2012/08/20 20:02
名前: 快李 (ID: qs8LIt7f)

       第七十話 -消えたナニカ-




 沙羅はもう寝てしまった。僕はメイに話したいことがあるから起きている。別部屋で待機して、メイを待つ。

メ「お・・・遅くなって申し訳ありません!!」
悠「全然待ってない。むしろ今来たから」

 席に座らせて、沙羅の自慢話を無意識にしていた。

メ「沙羅様が・・・お好きなんですね」
悠「・・・え」

 まあ、周りから見たらそう見えるんだな。ボクからも・・・そう思うけど。

悠「んじゃ・・・本題」
メ「はい?」
悠「お前、王女になんねぇ?」
メ「・・・はい!?」
悠「出てくつもりなんだ、ここ」
メ「何をおっしゃって・・・」

 そりゃあまあ・・・帰って来て早々そんな事言われても、な。わがままにも程があるさ。そんなのわかってる。でも・・・僕は沙羅と一緒にいたい。

悠「幸結空間って知ってる?」
メ「え・・・それは知ってますよ。悠様が幼い頃、私がその絵本を読んだのですから」
悠「・・・え」
メ「とても楽しい絵本でしたよ。悠様のお気に入りでございました」
悠「・・・・・・その本、見せてくれないか」
メ「・・・はい?わかりました・・・」

 メイドが部屋に持ってきた絵本の題は・・・「幸結空間 -消えた扉-」・・・何故か胸騒ぎがする。


———これは、或ところで産まれた、三つ子のお話

    一番上の子はウユ、真中の子もウユ、一番下の子はラサと言いました



  ラサは産まれてすぐ・・・捨てられてしまい
  一番上のウユは、幼いときに誘拐されてしまいました


       残ったのは、この物語の主人公

   真中のウユでした






 ウユは王女になりましたが

    その後・・・襲われました

  その人はとても自分に良く似ておりました

         その子は処刑台で、左眼を無くし

    首と胴体を切断され、亡くなりました

 ウユは何もかもわからずに旅を出ました

     ただ、大好きなラサを探して

   色々な苦難を乗り越え

                     支えられ







         二人は巡り会ったのです


  そして、自分達が姉妹だとしり

                  家へと戻りました


     ウユは王女をやめ

 姉・・・ウユの首を土に埋めました


         すると、そこには虹色に輝く桜が咲きました


   ウユとラサが小さい頃に作った合い言葉を全て言うと

  桜が扉へと変わったのです


        二人はその扉の中に入り




           平和に暮らしたとさ