二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: D.gray-man -消えた扉- ( No.248 )
- 日時: 2012/08/27 14:05
- 名前: 快李 (ID: qs8LIt7f)
第七十五話 -目的地-
ア「綺麗な桜ですね。・・・でも、季節外れじゃ・・・」
沙「この桜はね、一年中咲いてるの。イモ虫もいないし」
リ「綺麗ね・・・」
悠「みんな下がってろ」
肬を取り出したら
みんなが顔を手で覆い隠した
そりゃ・・・しょうがないか
土に肬の顔を埋めて
手を叩く
愛する肬へ
肬
あの「-幸結空間- 消えた扉」は
君がノアを覚醒したとき
願ってできたものじゃないのか?
君は願った
僕の妹二人が
幸せになる未来の人生を
ひとつの本として
出来上がるように
って
図星だとおもうな
君は本当は
優しいお姉ちゃんだから
ねえ肬
僕達の幸せを願ってくれて
ありがとう
肬は今
幸せですか
僕は今
幸せですよ
沙羅という幸せの詰まった人間がいるから
教団という幸せの詰まった場所があるから
ノアという幸せな人々が周りにいたから
僕はいま
最高に幸せです
ありがとう
眼を開けると
埋めた土から
一つの芽が出てきた
芽はすくすく成長し
虹色に輝く桜になった
ア「これって・・・!!」
リ「また・・・桜?」
沙「肬・・・」
肬
これが君の
僕等への
最後のプレゼントなのかい?
・・・水が目にたまってきたよ
その綺麗な桜の花びらで
吸ってくれると嬉しいな
・・・やっぱり、この景色が
最後のプレゼントか
ありがとう
''お姉ちゃん''
''幸せに暮らさないと、ただじゃおかないよ。・・・沙羅をお願いね''
悠「・・・まかせとけって」
ア「これが・・・扉?」
悠「そうだよ。・・・アレン、リナリー」
全「!!」
二人を同時に抱きしめた
温かく
優しく
柔らかく
今の僕の気持ちを伝える
大好きだよ
みんな
大好きだ
ア「僕もですよ、悠」
リ「ええ。・・・ありがとう、悠」
次は沙羅が二人を抱きしめた
いつの間にか
みんな泣いて
みんな笑ってた
これが
友達
家族
友情
絆なんだ
ア「元気に暮らして下さいね、悠」
悠「お前もモヤシになんないよう気をつけな」
ア「アレンです!!余計なお世話ですよ・・・」
リ「沙羅・・・あなたのこと、忘れないからね」
沙「私もだよ、リナリー。コムイをバシっと叱ってやってね」
リ「ふふ。大丈夫よ。ああ見えても、やるときはやるんだから」
ア「沙羅も・・・体を大切にしてくださいね」
沙「何それ。・・・アレンも、頑張ってね。千年伯爵げきた〜い!!」
ア「ありがとうございます。気を付けて」
リ「沙羅のこと、よろしくね」
悠「言われなくても」
リ「・・・短い間だったけど、楽しかったわ」
話を済ませ
僕らは進む
消えた扉のその彼方へ