二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: D.gray-man -消えた扉- ( No.251 )
日時: 2012/08/28 13:17
名前: 快李 (ID: qs8LIt7f)

       第七十七話 -愛する君へ-




公民館前の列に並び
ただ前に進んでいく

沙「こんなんで・・・悠がどこにいるかわかるわけ・・・」

中に入ると
ステージの上に
四人の人がいた
その内の一人が
悠だった

沙「悠・・・?なんだ・・・」

悠はギターを持っていた
ほかの人は
ドラム
キーボード
ベース
これは・・・バンド?

悠「皆さん、一年ぶりですね。今日は、ボクの愛する人の為に作った曲を奏でます」

愛する・・・人





               -Para amado você-



月夜に輝く君の瞳と

 闇夜に光る君の笑顔

  僕は君に惹かれていく



   虹を跨ぐ君の強さ

    誇らしく羨ましく

     そんな君の側にいたくても

      ボク等は遠く離れる



       寂しいのに苦しいのに

        会いたいのに笑いたいのに

         こんな気持ちを引き裂いていく

          僕等の悪の神


           孤独でも支えになる

            君からの歌声は

             この月夜に鳴り響く

              もう一度この歌を



             君の側で聞いていたい

            闇夜を照らす君の声を

           ボクを呼ぶ君の声は

          世界を育む神の声



         月夜に輝く君の瞳と

        闇夜に光る君の笑顔

       側にいるそれだけでいい

      君はボクの光となり



     ボクは君の影となる

    二人で生きていくこの時間

   ボクはそのプレゼントだけで

  生きていける

 そんな気がするよ







歓声があがった
これは
私と悠の関係の歌

聞いてすぐにわかったよ

悠「沙羅」

マイクの音と混ざり合った
悠の声が聞こえた

悠「共に歌おう」

私をめがけて
手を伸ばす

観客が、道を開ける
私の歩んでいくこの道を

沙「・・・最後まで、馬鹿なんだから」

ステージに上がって
マイクを持つ

沙「・・・すごい人だかりだね」
悠「だろ。ヒナ、ユリカ、マッチ。覚えてきたか?歌」
全「当たり前でしょ」
沙「・・・何歌うの?」
悠「ちっちぇー頃に作ったじゃん。歌」
沙「アレ歌うの!?」

少し・・・いや
恥ずかしすぎる
というより

沙「私・・・歌えないよ」
悠「大丈夫。ガキの頃みたいに唱えばいいんだよ」
沙「今大人でしょ」
悠「いいや。夢はガキの頃のままさ」

・・・
悠なりのフォローなんだ
みんなが歌を・・・待っている