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　　　　　　　第十五話　-すれ違い-



沙「桜があったって・・・なんd———!?」

沙羅は何かを聞き取った

　　　　　　''沙羅''

沙「さく・・・ら・・・?桜!!」
？[お久しぶりです]
沙「どうして・・・今まで・・・ずっと・・・」

悲しかった
嬉しかった
やっと会えたんだ
ずっと・・・会いたかったんだよ

様々な気持ち・・・想いが
私の心を埋め尽くす

その背中をさすってくれたのは、リナリーだった

リ「大丈夫?沙羅・・・」
??「・・・お前こそなんで、桜のこと知ってるんだ」
沙「なんでって・・・小さい頃に、ずっとここにいたから・・・」
??「・・・」

声からして、男だった
少年は、桜の木を睨みつけた

？[沙羅。今すぐここから離れてください]
沙「嫌だよ!!また・・・また居なくなるじゃん!!」
？[いいえ。今度こそ・・・大丈夫ですから]

信じられない
いや
一緒に居て欲しかった
一緒にいたかった・・・

沙「わかった・・・アレン。リナリー。行こう」
ア「沙羅?」

アレンとリナリーは、不思議そうに顔を見合わせた

信じる
桜の事を
その変わり
何があったのか・・・ちゃんと話してね

そして私達は、一度山を降りた


??「お前、a—」
？[貴方の予想どうりですよ、黒井。彼女が・・・貴方の''妹''です]

沙羅
それが俺の・・・大事な妹
自慢の妹

悠「・・・そっか・・・・・・エクソシストになったのか」
？[はい。やっぱり彼女は、神に選ばれたんですね]
悠「恵まれてるよアイツは。本当に・・・」

羨ましいよ。お前が

？[いつ言うのですか?貴方g—]
悠「言わない。最後まで・・・やっぱり俺は、疫病神だから」
？[彼女の事を、信じないんですか]
悠「信じてるよ。ただ・・・」

ただ

悠「怖がりなだけさ」

怖イ・・・。


？[・・・遅れました]

いつまで待たせるの?さっきの男の子は誰?

？[・・・]

なんで黙るの?

？[それより、今までの流れをご説明します]


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　　　　　　　　　　　-2年前-

??「村長!あの桜を斬ってくれや!!」

村人たちからの、いわゆるクレーム
何十人という声が、役所中に響きわたる

村「な・・・何をおっしゃってるんですか;;」
??「あの桜のせいで、芋虫が多いんだよぉ!!」
村「桜は山の上ですよ;関係ないかt—」
??「どうでもええ!!速く撤去してくれ!!」

このクレームは、3週間と続き
とうとう、村長の心は折れた

　　　　　　　　ガタガタガタガタガタ

業者が山に来て
一本の桜を切り倒した

10年間、この山を守り続けていた桜は
二人の少女の思い出がつまった桜は


　　　村人たちのせいでなくなった・・・・——