二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: D.gray-man -消えた扉- ( No.34 )
- 日時: 2012/05/13 14:02
- 名前: 快李 (ID: qs8LIt7f)
第十七話 -説教なり-
誰・・・?
首 手足 胴体
6つに切り裂かれた死体が、3つ
3人殺サレタ
誰ガヤッタノ?
誰・・・ダれ・・・・・・・・ダレ
真っ赤に染まった部屋に
ただ一人悲鳴をあげる
後ろからドアがきしむ音がした
震える手を自分で抱きしめ、恐る恐る後ろを見た
いたのは
一人の少年
少年の体にも
血
私はもう叫べなかった
怖くて
恐ろしくて
恐怖のどん底にいたから・・・
少年は何も恐ることなく言った
??「迎えに来たよ。これからは・・・ずっと一緒さ」
バッ!!
沙「ハァ・・・・ハァ・・・ッ・・・」
いつの間にか寝ていた
夢・・・?
あんなに現実のような映像が
夢だったの・・・?
最近はおかしい・・・
そう長くは寝てなかったようだ
まだ昼で、朝でも夜でもない
コンコン
茶色に染まったドアの向こうから、音がした
沙「誰・・・?」
??「沙羅ちゃん?起きたのかい」
その声は紛れも無くコムイ室長だった
沙「何の用ですか?」
コ「・・・」
沙「?」
コ「リナリーがってこないいぃい!!お願あああい!連れて帰ってきてええええ!!」
ドンドンドンドンドン
すごい音がする
たぶん両手でドアを叩いてるんだろう
泣きながら、膝を地面に付けながら
だいたい想像できる
なんなのこのシスコン
沙「・・・任務なんだから我慢しなよ;;」
いつも、リナリーが任務に行くときはこうなのかな
妹を心配するお兄ちゃん・・・か・・・・・・
コ「リナリイイイイイイィイイイイ!!」
・・・ウルサイ
耳を人差し指で抑える
それでも、コムイ室長の泣き声は頭の中に入ってくる
やがてリーバー班長とジョニーが、コムイ室長の手を掴んで
ズルズル引きずりながら帰っていった
沙「お母さん・・・お兄ちゃん・・・お姉ちゃん・・・・・・今・・・ドコニいるノ?」
悠「・・・許してくれ千年公よ・・・・・・」
正座して、千年公の前にうつむきながら謝る
千年公はハリセンを持って、無表情
千「勝手に我輩のアクマを連れていかないで下さイ」
悠「そこんとこは、マジほんと・・・うん。スイマセン」
千「しばらくご飯は抜きでス」
悠「えぇえ!?;;;うぐ・・・ま・・・はい、スイマセンデシタ」
ロ「千年公厳しすぎだよぉ」
そういいつつも
腹を抱えて笑ってくる
悠「・・・」
気まずい・・・!!
それから千年公は、アクマを作るとかで出ていった
悠「飯抜きか・・・」
ロ「悠が悪いんだよ。桜の為にアクマ使うから」
悠「大事な木なんだよ」
ロ「ボク等よりも?」
俺を見つめるロードのまっすぐとした瞳は
悲しそうだった
悠「どっちもどっちかな」
正直言うとよく分からねぇ
ロ「じゃあ、ボクは行ってくるね〜」
悠「どこに?」
ロ「巻き戻しの街」
悠「・・・行ってらっしゃい」