二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: D.gray-man -消えた扉- ( No.55 )
- 日時: 2012/05/25 21:11
- 名前: 快李 (ID: qs8LIt7f)
第二十一話 -再会まで-
沙「悠・・・?悠・・・・。まさ・・か・・・・嘘だ!!そんなの・・・」
''黒井 悠''彼女は、私の支えだった
悠「・・・思い出した?でも、完全に記憶を戻してやったワケじゃないぜ」
沙「戻してやった・・・?意味がわからないよ!ねぇ・・・悠?今までどこn—」
悠「お前の脳は、俺が操ってる。お前の脳を俺と出会う前までに時間を戻し、俺の存在を消した」
沙「嘘だよ!!だって私・・・約束の事覚えてたよ!!!」
悠「お前が約束に対する意思が強かっただけだ。速く来いよ。アレンとリナリーはどうなるかなぁ」
違う
こんなの・・・私の知ってる悠じゃない
沙「悠・・・何があったの?男の格好して・・・それに、その包帯は何!?」
悠「お前の脳の時間が元に戻ったらすぐわかるだろう。俺はお前を機に変わった」
沙「私のせいで・・・?」
悠「お前がアイツ等と一緒にいる所・・・幸せそうだった。仲間・・・見つかったんだな。やっと・・・」
沙「悠・・・待って・・・・・・行かないで!!」
どんどん部屋が崩れていく
床は4つに割れ、どんどん下へと身体が落ちていく
沙「約束・・・果たそうよ!!舞台に立とうよ!!黒の教団行って・・・暮らそうよぉ!!!」
悠「行ったら俺は殺される。俺達は・・・敵同士なんだ」
沙「どういう意味?私達は・・・仲間でしょ!?友達でしょ!?」
悠「違う」
沙「・・・え?」
仲間じゃないノ?友達じゃ・・・ナイの?
悠「家族ダヨ。俺達は」
沙「悠・・・っ」
悠「俺は少なくとも、そう思ってるから。じゃあな・・・沙羅」
沙「え・・・?待って・・・悠!!悠うううう!!」
最後に悠は私に近づいてきて、軽く抱きしめた
耳元に口を寄せ、小さな声で囁く
悠「千年公のシナリオの中で・・・待ってるから」
沙「悠・・・行かないで・・・おネガい・・・」
最後に悠は笑った
昔とは違う意味をもった笑顔で
悠「大丈夫。きっと・・・また会えるさ」
沙「・・・っ」
離れていく悠に右手を精一杯延ばし
泣きながら、ただ叫び続ける
叫んでも、悠は来ないと知りながら・・・
沙「悠ううううううううううううううううううううう!!!!」
最後に視界が暗くなる前に
悠は泣いていた気がした
大粒の涙が、私の頬を伝うのを最後にして
私は病室の天井と目を合わせた
ザザザザザッ——
ザザ
ザ————ーッ
かいフクりつ・・・50%