二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: D.gray-man -消えた扉- ( No.9 )
- 日時: 2012/04/19 22:05
- 名前: 快李 (ID: qTh1yy9a)
第四話 -春夏秋冬-
沙「・・・ふぅ」
お腹もいっぱいになったし
任務に行こうかn—・・・・?
沙「リナリー?」
リ「あ、沙羅!ちょうどよかったわ。こっちは、さっき言ってたアレンくんよ」
綺麗な白髪をした
左眼の上に赤い星が見える
見た目は悪いように見えない
ア「よろしくお願いします!」
沙「あ・・・よろしく。沙羅です」
アレンがおじぎした角度は
ちょうど90度
なんか・・・すごい
リ「今から食堂に行くんだけど・・・沙羅もどう?」
沙「あ、もう食べたから・・・・ゴメンね」
リ「わかったわwじゃあ・・・また後でw」
二人が歩いていく背中を見ると
どこか寂しかった
昔の自分をリナリーに
重ねているようで・・・
私と彼が会ったのは確か
日本のある場所
春は一緒に公園花見に行った
春は私達の出会った季節
ブラジルから越してきた私は
日本の事をあまり知らなかった
日本語もあまり話せなかった
引っ越してきたマンションに一緒にいたのが
''彼''だった
階段の上に私
下に彼。何を考えていたのかわからないけれど
彼は急に変顔を見してきた
面白くて、面白くて
涙がでそうだった
それから私は階段からおりて
彼の顔をいじっていじって・・・
夏は一緒にプール巡り
水着を着て
いつも一緒に泳いでた
楽しくて
嬉しくて
しょうがなかった
ビート板を勝手に大量に使って
監視の人に怒られたり
色々あった
秋は天体観測
夜遅くに抜け出して
一緒に星空を眺めてた
バカらしいけど
宇宙人やUFOの研究もしてた
親に怒られて家に帰っても
ベランダから顔を出して会話してた
近所迷惑かもしれないけど
その頃はただ
夢中で仕方なかった
冬は一緒に雪遊び
彼の両親の車に積もった雪で
雪達磨をつくったり
ある時は、かまくらをつくろうとしてたよね
結局諦めたけど・・・
どれも忘れられない思い出
でも
彼の声を
顔を
名前を
彼自身を思い出すことはない
いずれ思い出す日が来るのだろうか
もしかしたらこれから
思い出す事が出来ないのだろうか
二人で歩んでいった道には
雑草が生え
いくら切ろうとも道は見えない
見えるのはただ
緑色にそまった野原だけ