二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: D.gray-man -消えた扉- ( No.96 )
日時: 2012/06/06 18:59
名前: 快李 (ID: qs8LIt7f)

       第三十三話 -合い言葉-



悠「・・・」

 ターゲットが沙羅・・・か・・・・・・。・・・ま、千年公達が嘘つきなのはわかったな
 桜に記憶の事聞いといてよかったぜ・・・
 ロードが俺の心を読めるのは知ってる。だから心も記憶を忘れているかのように嘘ついた。
 もう・・・完全に決心はついた。千年公は・・・俺の敵だ。ターゲットが沙羅だろうと殺さない。でも・・・問題はアイツなんだよな
 アイツは教団の事が好きで・・・大好きで・・・

悠「・・・・・・・・・・・・バカだ俺。自分の得ばっか考えやがって・・・」

 アイツは教団が好きなんだ。なのに俺・・・無理矢理突き放そうとしやがって。記憶だって・・・直に消えていって、沙羅の事も忘れていくんだ・・・だから

悠「一緒にいたって無駄だろ」
ル「沙羅と?」
悠「ああ。・・・・・・・・・・ん?」

 急に出てきた、ルカだった。いつの間に・・・

ル「ビックリしてよ・・・||」
悠「悪かったな」
ル「沙羅は?」
悠「は?」
ル「え?・・・会って・・・ないの・・・・・・・?」
悠「ああ」
ル「・・・早くノアの基地に戻って!!」
悠「は!?」

 ルカが急に耳元で叫んだ。耳聞こえなくなるじゃねーか・・・

ル「沙羅は悠を迎えに行く為に!!ノアの基地に向かったんだよ!!!」
悠「・・・俺達の基地の場所なんてわかるわk—」
ル「沙羅なら絶対見つけるよ。お前の為なら・・・沙羅は・・・・・・それくらい悠だって知ってるでしょ」
悠「・・・知らねえよ。俺はアイツに嫌われるような事を何度もしてんだよ」
ル「本当にわかってないねお前は。もういい・・・」
悠「あ・・・おい!?」

・・・っ

ル「悠のバカ」

 やっぱりアイツは何もわかってない。沙羅は昔のことなんて引きづらない。アイツはいつも未来を信じてるんだよ


悠「んだよ急に・・・」

 包帯をとって、鏡で自分の右眼をみる

悠「ペンタクル・・・。これは忘れないよ。俺が命懸けで沙羅を守った証・・・」

 ・・・やっぱり会いてぇわ。もう・・・会いてぇか会いたくねぇのかハッキリしろよ・・・

       ''最低だよ。お前は最低な奴だ''

悠「・・・沙羅の言うとおり、俺は最低な奴だよ。この言葉は・・・忘れない」


沙「・・・ハァ・・・・・ハァ・・・・・・」

 いくら探しても、ノアの基地が見つからない・・・そりゃそうか・・・。でも・・・悠を助けられるなら・・・

沙「・・・

      思い出せる    色んな事


   花咲き誇るころに  君の笑顔で晴れた街の空

    涼しい風   鳥の歌声

                並んで感じていた


      つなぐ糸の細さに   気づかぬままで・・・——」