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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 少年陰陽師パラレル現代版★短編集 ( No.108 )
- 日時: 2012/06/10 18:49
- 名前: 羽月リリ ◆PaaSYgVvtw (ID: WSl7zu6B)
草木も眠る丑三つ時。
「と言うわけで、夜だ。夜警だ。妖退治だ」
真っ暗な中、昌浩が言う。
「眠いけど、頑張るぞ!」
「何でお前はそんなにやる気があんの?」
昌浩の足元で丸まっていた物の怪が、彼を一瞥する。
「『何で』って… 、今回は六合もいるしね」
「それでそんなにやる気が上がるのか」
「何でも良いじゃないか、もっくん!」
そう言ってから、昌浩は隠形した六合を見た。隠形をしているので、姿は映らなかったが。
「 …つーことで、六合、よろしく!」
親指を立てると、六合は姿を現して、こくりと頷いた。
「やっぱ、六合はもっくんより頼りになるね」
「失礼だな、おい」
物の怪が半眼で呟く。
「良いだろ、もっくん。さぁ、行くぞ!」
昌浩は丸まっている物の怪を抱きかかえ、歩き始めた。
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