二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 少年陰陽師パラレル現代版★短編集 ( No.12 )
日時: 2012/04/19 19:35
名前: 羽月 (ID: Heq3a88y)

「昌浩や」
「…はい」
「あれほど家の中では大声を出さないようにと言っただろう…?」
「………はい」
「わかっておったんじゃな?」
「……………はい」
「じゃあ、何で大声を出したんじゃ?」
「…………………………う」
安倍家の一室。晴明の部屋で、晴明と昌浩は向かい合っていた。
「『う』じゃない」
「………はい」
項垂れる昌浩を見て、晴明は彼に気付かれないように笑った。
と、その時。
「…晴明」
「…ん?なんじゃ?宵藍」
部屋の扉が開いて、宵藍——十二神将の一人、青龍が姿を現した。
「準備が出来たと」
「うむ、わかった」
青龍はそれだけ伝えると、部屋を出ていった。
「…準備?何ですか?それ……」
昌浩が怪訝に思って訊いてくる。しかし、晴明は彼の言葉を遮って言った。
「さて、リビングに行こうじゃないか」