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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 少年陰陽師パラレル現代版★短編集 ( No.131 )
- 日時: 2012/08/12 12:34
- 名前: 羽月リリ ◆PaaSYgVvtw (ID: jADmD8Xa)
- 参照: 久し振りの更新なのに短い。ごめんなさい
「……む」
晴明は自室で小さく呟いた。
「妖が……」
駿巡してから、晴明は彼の式神の名を口に出した。
「勾陣、天一、太陰」
唯一の主に呼ばれた式神は、すぐさま晴明の元へ姿を現す。
「何かあったか?」
勾陣の問いに、晴明は頷いた。
「彰子様が少々心配じゃ」
「でも、昌浩が行くんじゃない?」
幼い子供の姿をした太陰を見た晴明は僅かに微笑んだ。
「念には念を——行ってやれ」
すると、太陰の風が三人の姿を包み、見えなくなる。神気が離れていくのが感じられた。
「昌浩も、もっと早くに気付けんとなぁ」
晴明は呟いて、「ほぉっほぉっほぉっ…」と笑った。
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