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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 少年陰陽師パラレル現代版★短編集 ( No.143 )
- 日時: 2012/08/22 17:37
- 名前: 羽月リリ ◆PaaSYgVvtw (ID: iQZhz91g)
- 参照: 久しぶり書いたら、天一のキャラが分からなかった。
「昌浩! お待たせ!」
顔を上げると、太陰と天一の姿が見えた。そして、風が吹き、昌浩と彰子のすぐ側へ降り立った。
「大丈夫ですか? 昌浩様、彰子様」
天一が心配げに訊いてくる。
「大丈夫だよ。それより、天一、彰子を頼んだ。俺はあの妖怪の退治を手伝う」
今は闘将の紅蓮、勾陣、六合が闘ってくれているが、多勢に無勢。明らかにこちらの方が不利だ。
「分かりました」
天一が頷き、自分と彰子を囲むように結界を張る。
昌浩は一度彰子を振り返った。彰子は心配そうにこちらを見ていたが、「気を付けて」と微笑んだ。
「彰子は護るよ」
小さな声で呟く。
「紅蓮も勾陣も六合も、天一も太陰も、じいちゃんも、——みんな」
キッと妖怪を睨み付ける。
「オンアビラウンキャン、シャラクタン!」
妖怪が昌浩に襲いかかる。
「臨める兵、闘う者、皆陣裂りて前に在り!」
昌浩は刀印を真下に切った。
「万魔、拱服——!!」
大きな霊力が炸裂した。
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