二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 少年陰陽師パラレル現代版★短編集 ( No.62 )
日時: 2012/05/03 13:49
名前: 羽月リリ ◆PaaSYgVvtw (ID: XHLJtWbQ)

「彰子は何に乗りたい?」
「うーん、じゃ、まずはジェットコースター!」
 物の怪と勾陣のことを何も知らない昌浩と彰子は、二人で仲良くデートを楽しんでいた。
「彰子、ジェットコースターとか乗れるの?」
 驚いたような昌浩に、彰子は逆に訊いた。
「なんで?」
「や、女の子って、そういうの苦手かと思って …」
「 …あー。まあ、そういう子もいるけど。私は好き」
「へえ… 」
「昌浩はジェットコースター、好きなの?」
「うーん…。どうだろう…」
 太陰の風は好きではない。ジェットコースターもそれに似たようなものだ。だとすれば、苦手な分類に入るのだろうか。
 などと考えているうちに、昌浩と彰子の番が回ってきた。
 隣同士に座って、安全バーをしめられる。
「楽しみ♪」
 彰子が隣で嬉しそうに笑う。
「は…はは」
 ヤバい。怖いかもしれない。
 しかし、もうジェットコースターは動き始めた。
「うわあぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!!」
 昌浩の絶叫は、空の彼方に消えてゆく。