二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: いつまでも君を〜〜  銀魂 ( No.21 )
日時: 2012/05/15 22:21
名前: 音羽 (ID: ipQHNCn8)

第十二話

その日の夜。時子も寝て、俺も部屋でうつろうつろしていると、ふいにふすまの外で物音がした。

「!?」

とっさに身構えたが、顔を出したのは銀也。

「・・・なんだ、あんたか」
「おうよ。銀時、酒どうだ?」

 銀也は、一升瓶片手ににやりと笑った。



 二人で縁側に腰掛けて、だまって酒を傾けて。しばらくして、銀也が口を開いた。


「・・・・お前さ。今度攘夷戦争始まること知ってたか?」

 どこか遠い目で尋ねる。

「ん。知ってる。え、何?」

「オレさ、それに行こうと思ってさ」

「いつだよ?」

「・・・・三日後」


 は?三日後?どんだけ急なんだそれ。

「時子さんどうするつもりなんだよ?」

「お時には・・・もう言ってあるんだがな?」

「死ぬかもしれねーんだぞ?」

「わーってるよ。でもな、その分金も入る。この先子供が生まれたら、いろいろと金が必要になるだろ?」

「だからって戦争にいかないといけねぇってことにはならねーだろーがよ?」

「・・・・意外だな」

 ふっと笑って銀也。

「お前はもっと戦好きの奴にみえたんだが」

「わりーな。俺も嫌いじゃねーんだがな」

「なあ、銀時?もしお前がよかったら、一緒にいかねーか?」

「・・・・・・・・・。」

「まあ、無理にとは言わねーさ。オレ一人でも十分だ」

「・・・・・死ぬかもしれねーんだぞ?」

「馬鹿野郎。オレをなめるなよ?そう簡単には死んでやらねーよ」


そういって、銀也はまた盃をあおった。