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第十五話

「・・・・え？」

「だからいくっつったんだけど？聞こえなかった？銀也さん。俺が一緒に戦争行ってやるって」


カタン、と小さな音がした。

「？えーと、時子さん？」

ちょうど朝飯の用意をしようとお盆を持っていた時子が、それを落とした音だった。

「あ、あぁ、そうかい。あんたも行くんだね」
まあ私には関係ないからね、とばかりにそそくさと盆を持って台所へと向かう。

「あ、ちょ、時子さ・・・・」
追おうとした俺の腕をつかんだのは銀也。

「ちょっとこっちこい」

「・・・・・」

ぐいっと引っ張って、銀也は縁側に出た。