二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: いつまでも君を〜〜  銀魂 ( No.40 )
日時: 2012/08/23 11:12
名前: 音羽 (ID: uihmlMvA)

第二十六話

「まったく、どこほっつき歩いてんだか。あのうすら天パ」
 買い出しから戻ってみたら銀時の姿が見えず5日半。

「どうせ、吉原にでもいって遊びほうけてるアルね。心配すること無いアル新八」
ぶすっと返す神楽の声も沈みがち。
「でも神楽ちゃん、5日だよ?何か変な事件とかに巻き込まれてなけりゃ良いけど」
「でも銀ちゃんだったら、そんなのすぐ片づけて帰ってくるはずヨ」
「お登勢さんたちに聞いても知らないって」
「どうせ、どっかで女ひっかけて逃げられてかえってこられないんだヨ。・・・あのクサレ天パが」
「・・・神楽ちゃん、もう一回かぶき町探さない?」
「イヤネ。私はここにいるアル。もしかしたら帰ってくるかもしれない」

いつも銀時の座っている椅子にふんぞり返って、後ろを向いてしまう神楽にため息をつきつつも新八は下へ降りて行った。

「あの、お登勢さん」
「なんだい。まだあいつ戻ってきてないのかい?・・・家賃踏み倒して逃げたのかね」
「はあ・・・」
「アイツノコトダカラ、キットソノ辺デホームレスニナッテルヨ」
「・・・」


「ああ、そうだ。悪いね。キャサリン、おたま、ちょいと出てくるわ」

ふと何かを思いついたように腰を上げたお登勢。

「? 何かあったんですか?」
「オ登勢サン?」

「いやね」

ふっと笑って、タバコをふかしながらお登勢は言った。

「今日、うちのダンナの友達の命日なのさ」
次郎長は今かぶき町にはいないから、自分がいかんとね、と言い残して、お登勢は出て行った。