二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: いつまでも君を〜〜  銀魂 ( No.41 )
日時: 2012/08/24 11:18
名前: 音羽 (ID: tRamSAT8)

第二十七話(前)

「銀也・・・なんでここに」
呆然とする時子。銀時の肩を借りていた銀也は何も言わず微笑んで、玄関にどさりと座り込んだ。

「先生!無事だったん・・・・・」

時子のこえをききつけた竜次郎がぱたぱたとかけよってきて、ふと押し黙った。

「銀也!その傷は?どうした・・・」
「・・・ごめん。お時」

心配する時子の声を遮って、突然銀也が謝る。

「金、もらってくるって言ったのに。すこしでも、お前と赤ん坊に楽させてやりたかったのに。オレこんなんなっちまって。ほんと、ごめんな。ごめん」

一息に言って、銀也は意識を失った。

「時子さん・・・」

「・・・・・・竜次郎、銀時さん。手伝ってもらえるかい?銀也を部屋まで運ぶ」

「あ、ああ」

三人がかりで銀也を持ち上げて、やっとこさ部屋に運び入れ、血の付いた体を拭いて、綺麗な着物に着替えさせて。


まるで、死に装束を着せているみたいな。

銀也が死んでしまったような。


布団に寝かせた銀也のそばでじっとしている時子を見やり、銀時は竜次郎を促して外へ出た。


外は雨が降っていて。

何も言わない銀時と竜次郎を濡らす。