二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: いつまでも君を〜〜  銀魂 ( No.53 )
日時: 2012/10/25 14:32
名前: 音羽 (ID: JxRurJ5z)

第三十三話

さて、ところ変わってお時と竜次郎のほうは。

銀也の葬式が行われていた。
かぶき町じゅうから参列者がおしかけ、重苦しい雰囲気がうっそりと漂うなかで、銀也は静かに眠っている。

「時子さん」

時子の隣に座っていた竜次郎がぽつんとつぶやく。

「僕さ。先生みたいになりたいんだ」

「どうしたんだいりゅう」

「僕さ。先生みたいに……死にたいんだ。皆に見守られて、お葬式で死にたい」

「死ぬことなんて考えるんじゃないよ。全くもう」

なんでそんなこと言うんだい?と問う時子から顔をそむけて、竜次郎はとつとつと話す。

「先生みたいに、いっぱい人に教えられる人になりたい。剣とか、勉強とか、おっきくなったら皆に教えられるようになりたい。先生みたいに、大事なことを皆にたくさん教えられるようになりたい」

顔の見えない竜次郎に微笑みながら、時子もまたつぶやく。

「なれるよ。竜次郎ならきっと。なれるよ」




その夜。