二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: いつまでも君を〜〜  銀魂 ( No.56 )
日時: 2012/10/03 19:38
名前: 音羽 (ID: bF4j0KZ2)

第三十五話


坂田時子さま




時子へ。お前がこの手紙を読んでるってことは、オレはもう死んでんのかな?
そのつもりで書いてるから、もしオレがまだ生きていて、お時のそばにいるなら、見なかったことにして引き出しにしまっておいてください。


えっと、まずは。

勝手に死んでしまってごめんなさい。
お時よりも先に死なないって約束してたのに、守れなくてごめん。
でも、オレのために泣かないでください。

忘れられるのは悲しいものがあるけど、お時を泣かせたくないのです。
だからといって、一人でなんでも抱え込みすぎないで……。
昔っから、お時は人に弱みを見せなさすぎだ。

少しは人にあまえてください。

それから、腹の子のこと。

名前な、「銀時」とかどうだろう。

オレの銀と、お時の時で、銀時。
悪くねぇ名前だろ?

アイツからとったっていうのもあるんだけど。

もうひとつ、オレの打ってたあの刀な。

あれはりゅうに渡しておいて。
腹の子がおっきくなったら渡せるように。

戦争するような道具渡すなって?

りゅうにきちんと教えてあるさ、使い方は。
あいつのことだから、きっと腹の子にもしっかり教えてくれると思うよ。
さっきまではアイツに渡しておいたんだけど、アイツもういないだろきっと。


なあ、お時。

オレはずっと待ってるから、あせらずに、ゆっくり生きろよ。

またこっちでゆっくりはなそうや。

最後まで迷惑ばっかかけてほんとすまなかった。

ありがとう。


坂田銀也