二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: いつまでも君を〜〜  銀魂 ( No.58 )
日時: 2012/10/09 20:42
名前: 音羽 (ID: W5kIcvv2)

第三十六話

「じゃあなんですか? あんたほんとに何にも覚えてないとでも言うんですか?」

寝ている銀時を覗きこんで新八がものすごくいぶかしげに言った。

「だから、覚えてねぇっつってんだろ。何? 俺5日もいなかったの?どういうことだよ。覚えてねえこと言われても仕方ないだろーがよ」

「思い出したくないことがあったとかじゃないのかね。なんだってあんたはあんなところに倒れていたんだい」

お登勢の言葉に首を傾げ、よっこらしょと上半身を起こす銀時。

「あんなところって、ババアのダチの墓だろーがよ?」

「いや私のダンナの」

「そんなこたどーでもいい。誰だよあんたのダンナの友達って」

「なんだったかね。名前は聞いていないんだよ。苗字は坂田だったような気がするけど」

「銀さんと同じ苗字なんですか?」
「銀ちゃんのパピーのお墓じゃないアルか?」

新八と神楽は興味津々。

「んなわけあるか。俺の親は……」

墓になんぞ入ってるわけねぇだろうが。

銀時は小さな声でそうぼやいた。