二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: いつまでも君を〜〜  銀魂 ( No.66 )
日時: 2012/10/29 17:50
名前: 音羽 (ID: OirxeAdd)

第四十話


 万事屋では、銀時の小さなつぶやきをききとがめた新八が不思議そうに首をかしげていた。

「墓になんて入ってるわけない……ってどういうことです?」

「そのまんまの意味だっての。俺の親はろくでもねえ奴らだよ」

もとから死んだ魚のような目が、さらに死んだような目になり、新八からの質問を拒否する銀時。

「……そりゃあ銀さんが言いたくないことなら僕らは聞きませんけど……。でも親のことろくでなしとか言うのやめませんか? 世界中どんな親だって、子供は可愛いものなんですから」

「そうヨ。うちのパピー見てみるアル。あんな頭さみしくなっても、私にべたべたしてくるだろ? だからきっと、銀ちゃんのパピーやマミーだって……」
「うっせーなぁもう」

めんどくさそうに。あくまで面倒くさそうに。頭をかきながら、神楽のセリフを遮った銀時。半眼で新八や神楽を見ながら、深い深いため息をついた。

「俺の親はな」

——焼け死んだから。