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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: いつまでも君を〜〜 銀魂 ( No.70 )
- 日時: 2012/11/07 19:38
- 名前: 音羽 (ID: CjH0A5vV)
第四十一話
銀也が死んでから、半年と少し。坂田宅で、また葬式が行われていた。…時子の。
かぶき町の住人はもとより、時子の親族も大勢集まって、重苦しい雰囲気の中で式はたんたんと進んでいく。
竜次郎も静かに参列し、銀時や母とともにたたずんでいた。
その日の、夜。
時子の親族であろう女性が、銀時を竜次郎の母に
「時子さんがお世話になりまして。さ、その子は私たちで面倒を見ますから、おかえりになって?」
と笑って言った。
それに乗じてほかの親族もにっこりと愛想笑いをしてやんわりと二人を拒絶する。
「いや、でも……」
「あとは私たちで何とかいたしますので。さ、もう夜も遅いですわ」
「あの…」
半ば強引に銀時を引き取られ、しぶしぶ竜次郎たちは帰っていく。
「やーっと帰ったわ—」
「ほんと、あの人たちしつこいわよね」
「時子さんもほんと迷惑よねえこんなところで死ぬなんて」
喪服に身を包んだ化粧の濃い女たちがぺちゃくちゃと話し始める。
男どもは黙ってそれを見て。
「まったく、立て続けに死んじゃうなんてね」
「呪われてるんじゃないのー?この家」
「でさー」
銀時を腕に抱いた女が声をあげた。
「この赤ん坊、どうする?」
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