二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: いつまでも君を〜〜  銀魂 ( No.80 )
日時: 2012/12/08 14:19
名前: 音羽 (ID: XnbZDj7O)

まいさん、どうもありがとうございます。

第四十五話

 時子の死から8年……。親戚の家へと引き取られた銀時は8歳に成長していた。

「オイ銀時、さっさとこいよ」

「……」

引き取られた先の2人の子ども。12歳の長男と、10歳の次男に連れられて
毎日のように広い敷地内にある道場で、稽古をしていたのだが。
今日もその道場へと3人は向かっていた。

「こいっつってんだろ。はいっていえよ。クサレ天パが。おれの言うことがきけねーのか?」

「にいちゃん、こいつやっぱダメだよ。またしごかなきゃ」

「……」

いうがいなや次男が持っていた木刀を銀時にふりかざす。
抵抗もしようとしない銀時はそのまま打たれ、勢いのままそばの植木に倒れこみ、木の折れる嫌な音がする。

「おいお前なに倒れてんだよ。かーちゃんにおこられるじゃねーか。さっさと立てよ…」

「にいちゃんは怒られないよー。だってわるいのコイツじゃん。いこう道場」

「そうだな」

ははは、と笑いあう2人を冷めた目で見つめながら、ゆっくりと立ち上がる銀時。

「さっさといくぞ。銀時もこいよ」

木刀で打ち据えられ、酷い青あざの浮いた腕をつかまれて道場へと連れて行かれる。
もはや慣れているのか、相当痛いはずなのに顔色一つ、眉ひとつ動かそうとしない。

…これが、銀也と時子の忘れ形見の8年間。