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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: いつまでも君を〜〜 銀魂 ( No.84 )
- 日時: 2012/12/22 15:53
- 名前: 音羽 (ID: QR80N2ur)
第四十七話
「ちょっと銀時! なにやってんだい。さっさとこれ片づけちまいな!」
道場で二人の息子に好き放題された直後、銀時は離れの一室で継母に呼ばれていた。その理由は…なんのことはない、息子の使った刀の後片付け。
「これの手入れ終わるまで、夕餉たべささないからね」
「……」
ただただ無言で、刀の前へと移動する。何も喋らず、誰の顔を見ることもなく。無言で、うつむいて。
手入れ用具を手にし、刀を手にとったのを見届けると、継母は襖を乱暴に占め、離れからさっさと離れて行ってしまった。
しばらくして。日の暮れた、光のない、暗い暗い部屋の中で。刀の姿を認めることも難しくなるほど闇が深くなり、銀時は刀を鞘に納め、部屋の隅へとおいやった。一人で、何も話さず、顔色一つ変えることもなく、真っ暗な部屋でたたずむ。
するとそこへ、二つ分の足音が近づいてきた。
「おい銀時、メシ持ってきてやったぞ、食えよ」
顔を出したのは、先ほどまで銀時をいじめていた、2人の息子。
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