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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: いつまでも君を〜〜 銀魂 ( No.92 )
- 日時: 2013/02/06 20:19
- 名前: 音羽 (ID: JF6Qryyk)
- 参照: http://www.kakiko.info/upload_bbs/index.php?mode
第五十一話
——りゅう、いいか? 今から大事なこと教えるからな。ちゃんと覚えとけ。
——? なに、先生?
——オレはりゅうに、刀の使い方を教えてきただろう?
——うん。先生とっても強いよね。
——まーな。……あのな、りゅう。刀は、自分を守るためにつかうもんじゃねーんだ。
——え? じゃあ何を守るのさ。
——一回しかいわねぇからな。耳の穴かっぽじってよぉく聞いとけ。
——うん。
——“己の魂”を守るために、使うんだ。
「先生、起きて! 先生〜」
「先生ってば! 居眠りしちゃだめだよー」
『先生』とよばれた、淡い栗色の長い髪をした男が、子供たちに揺り起こされた。
「ねえ、松陽先生? 外に行ってきてもいい?」
「外に? 仕方ないですね。少しだけですよ」
——先生……お元気ですか?
「それじゃ、行ってくる!」
大将格の、後ろで髪を一つに束ねた男児について、5,6人の子どもが群がって外へと出て行った。
それを微笑んで見つめながら、『松陽先生』はつぶやく。
——私も、『先生』って呼ばれるようになったんですよ。
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