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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: ハリポタ息子 アルバス・ポッターと真実の鏡 短編募集 ( No.101 )
- 日時: 2012/08/25 10:07
- 名前: 蒼聖 (ID: HKLnqVHP)
第三章 舞台裏は暗闇
1
ハローウィン。
ホグワーツの外では雷、大雨だというのに、校内は夜の事で生徒たちが賑やかだった。
「次は・・・あの駄目先生かぁ・・・俺あの授業根本的に向いてねぇ」
「ねぇ・・・前の方が絶対よかったわ・・・」
アルバスが本を読みながら先頭を突っ切る中、ライク&レイアーはぼやいていた。
「すごいハローウィンって感じの天気ね・・・お母さんに聞いたけど、お母さん達が1年生のときのハローウィン、トロールが入れられたんだって」とレイアー。
「あ、それ聞いた!すごいよねっ」面白そうに言うライク。「僕らの前にも出てきたら面白いのにー」
すると、バサバサッと音が。
その方向へ向くと、アルバスと一人の少女がいて、アルバスのほうは資料の紙や本に埋もれていた。
「っちょ、どうしたの!?」二人は駆け寄る。
「・・・・ぶつかった」
資料と本を集めながら、アルバスが呟く。
そして資料を集め終わると、その資料の束を少女に渡した。
「・・・・はい」
「どうも」
少女が薄く微笑む。
長い金茶の髪に浅瀬の瞳の華奢な体つきの少女で——
「ラシュカさん・・・」
「よく知ってるわね」
ラシュカ・アルコヴィッチ。ミランを兄として持つ少女である。
アルバスが突き出した資料の束を受け取るとき、小さい声で呟いた。
「ハリー・ポッターの息子…ね、私と仲良くとか思わない方がいいよ」
そしてすぐに反対方向の廊下へといってしまう。
「・・・何アレ。優しい言葉はかけられないのかな?」
「僕がよそ見していてぶつかった。それだけの話だ。だから僕が悪い」
しゃがんで、本を拾い上げた。
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