二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ハリポタ息子 アルバス・ポッターと真実の鏡 短編募集 ( No.112 )
日時: 2012/09/08 17:59
名前: 蒼聖 (ID: HKLnqVHP)



同時に、ライクの背中にとん、と何かが当たる。
「・・・・誰」
「僕だ」

ライクはばっと後ろを見る。
そこには、黒いローブがなくなっているアルバスが、背中合わせになり、紅に塗れた手で杖を握っていた。

ライクが再び前を見やると、破れた黒いローブが落ちている。
「——アルバス、その手——」
「脇腹をちょっとやられた。そのときについただけだから——。行こう、ライク・・・」
「え・・・あ、うん」
「よし——」
と同時に大広間のほうへ走り出すアルバス。

ライクは一瞬戸惑う。
皆が逃げているほうとまったく別の、更に危ない場所へ行こうとしてる。
そして、一瞬固まっていた体が動く。

「レッ・・・レイアー!?」

俺の、双子の、妹。

他にも、大広間には人が多く居る。
もしこれが火の方の煙なら充満すると大変なことになる。
少しでも窓を開けたほうがいい。

ライクがアルバスのほうへ駆け出すと、「ライク!」と声が掛かる。
声のほうを振り向くとカトレアとシャーロットが出口のほうへ駆けて来る。

「レ、レイアーは?」ライクはカトレアがレイアーと居たということを思い出し、彼女に聞く。
「レイアー・・・途中で何処行ったかわからなくなって・・・」