二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ハリポタ息子 アルバス・ポッターと真実の鏡 オリキャラ募集 ( No.20 )
日時: 2012/05/11 17:04
名前: 蒼聖 (ID: HKLnqVHP)



「一時間目はっ・・・と。アルバス、君のお父さんの『闇の魔術に対する防衛術』じゃないか!」
ホグワーツに入学してから4週間がたっていた。
マクゴナガル先生から渡された時間割を見て、興奮した様子のライクが言った。
「・・・そう」
アルバスは、あまり関心を持っていなかったが。

アルバスが鞄に時間割やら本やらを入れていると、バサァーと音と共に何百羽もの梟(ふくろう)が大広間に降り立った。
「アルバス!あれ、君の梟じゃないか?」
「・・・?」
アルバスの梟——ウィグ(ヘドウィグから名前を取った)がこげ茶色の封筒を咥えて、アルバスの前に降り立った。
ウィグの嘴から手紙をはずし、アルバスはウィグの頭のあたりを撫でた。そしてウィグが梟小屋に飛び去ってから、アルバスは封を切った。

「——何だこれ」
アルバスが中に入っていた物を見るなり、ぼそりと呟き、そして真ん中から破った。
「お、おい?」
ライクがアルバスに言った。
「なんだったんだ?」
だがアルバスは「・・・授業に遅れるよ」と言って大広間を出て行った。
「・・・どうかしたのかしら」レイアーが呟いた。


——闇の魔術に対する防衛術の教室。
授業が終わり、アルバスは教室にハリーと自分だけが残っていることを確認し、ハリーの元へ行った。
「・・・先生」
「授業じゃないときに、硬苦しい呼び方はしなくていいよ」
ハリーがにこりと微笑んだ。
アルバスの固まっていた表情が少し緩んだ。
「・・・そう?じゃぁ・・・お父さん?」

だが、次の瞬間また表情が硬くなった。
「朝、変な手紙が届いた」
「・・・!?」
和らいでいたハリーの表情が硬くなる。
「何か・・・赤いインクで書かれていて、蛇の紋章が」
——蛇。ハリーが瞬間的に悟る。
(もしや。いや、そんなこと、あるはずが——!)
絶対ない、そんなこと。ハリーは自分を無理に納得させた。

「あ、アルバス。その手紙は——」
「持ってる。破っちゃったけど・・・」
アルバスはハリーに届いた手紙を渡す。

手紙には、こう記されていた。

〝1ヵ月後のハローウィンの日
          一つの災い
一人の生徒が消え〟

文章は途中で途切れていた。
アルバスが破った一枚目はこれだ。
「アルバス、もう一枚は——」
「何でか、なくなってる」

そう、朝食のときポケットの奥に二枚重ねてしっかり入れた。
だからなくなる筈は無い。
だが——
この授業が終わったとき、父に見せようとしたときは、既になくなっていた。