二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: ハリポタ息子 アルバス・ポッターと真実の鏡 オリキャラ募集 ( No.25 )
- 日時: 2012/05/12 13:57
- 名前: 蒼聖 (ID: HKLnqVHP)
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「でも、ちょっとは文覚えてる」
「・・・どういう文だった?わかる範囲で良いよ」
「〝一人の生徒が消え——やがてその者の命は削り取られ——〟」
そこまで言ってアルバスは言葉を切り、首を横に振った。
「後は、なんとかを復活させる為の犠牲がとか書いてあった」
そのとき、ハリーには思い当たるものがあった。
それは、ハリーがホグワーツ2年のときである——
『〝彼女の白骨は永遠に秘密の部屋に〟』
ヴォルデモート卿——トム・リドルの日記の記憶の話である。
(もしかしたら、関係があるのでは・・・?でも、関係なんてあって欲しくない・・・
19年前に、ヴォルデモートは消えたのだから——)
これは、あることが起ころうとしていた前兆————。
「——秘密の部屋」
ハリーが呟いた。
現在は深夜。
ハリーは校長室に居た。机に置いた羊皮紙にざっと思い当たることを書き留める。
(一人の生徒が消えてその生徒が何かを復活させる為の犠牲へと——
2年生のとき——ジニーが秘密の部屋に連れ去られ・・・トム・リドルを完全なる存在にする為に命を失いそうに——)
考えをめぐらせると、思い当たることがある。
(秘密の部屋には関係ない。ヴォルデモートが関係あるのか・・・?)
そのことを考えると、突然嫌な感じが胸を染める。不吉な予感が。
ハリーはばっと立ち上がった。
その頃グリフィンドール塔で、アルバスが突然目を覚ました。
隣では、ライクが静かに眠っている。
アルバスはゆっくりと起き上がった。と同時に———
「っぁ・・・!」
激しい頭痛がする。起きたときだけのめまいかと思ったが、違った。
「あああぁぁっ・・・!!」
頭の中に自分の物と違う物が入ってくるような感じで、追い出そうとするのが余計気持ち悪い。
かといって進入を許すとさらに痛くなり——
「だ・・・れかっ」
もう、テルアスでも誰でもいい。アルバスは助けを呼ぶ。
だが運の悪いことに小さなか細い声しか出ない。
すっかり熟睡している同じ寝室の皆は起きる気配一つすらない。
もう殆ど意識が飛びそうだった。
そして遂に意識が途絶えようとしたとき——
「アルバス!!」
誰かの、叫び声が聞こえた。