二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: ハリポタ息子 アルバス・ポッターと真実の鏡 オリキャラ募集 ( No.33 )
- 日時: 2012/05/14 15:49
- 名前: 蒼聖 (ID: HKLnqVHP)
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「——スッ・・・アルバス!」
「ん・・・」
目が覚めるとアルバスの視界に広がるのは、ハリー、そしてライクとレイアー。
真っ白な天井を見て、医務室だと悟る。
「あぁ・・・良かった。下手したらヴォルデモートの子孫に法(のっと)られるところだったから・・・」
ハリーが息子の顔を見てポソリと呟く。
「ヴォルデモートの・・・子孫?」
アルバスが何の躊躇いも無く言う。そのとき、ライクとレイアーは僅かに身を硬くした。
「・・・今、ここで話すのはまずい。夜7時に、校長室に来なさい。なんならライクとレイアーも。君達もきっと———。合言葉は・・・」
ハリーは声を潜めた。
「『アルバス』」
アルバスが小さく反応する。ライクとレイアーがぽかんとする中、ハリーは言った。
「ダンブルドアに質問したら、『わしはよい』と言ってくれたからね」
アルバスがクスッと笑った。
——なんてことない調子であアルバスたちが医務室からでてくると・・・
「おーい、ポッター!気絶したそうじゃないか!」
テルアス・マルフォイだった。
後ろで1年生のスリザリン生が笑っている。
・・・アルバス自身は彼に恨みを買った覚えはないのだが。
だがホグワーツ特急の中での顔面パンチで恨みを買ったようだ、とアルバスは察した。
アルバスは大きくため息をつくと、テルアスに近づき、言った。
「・・・お子様用の簡単な教科書を君につくってあげようか?あぁ、そうだ、紐は自分で用意してね」
・・・と、にこっと微笑んで言った。
「っていうかそれを言ったら何に・・・あ、そうだ。将来魔法省大臣になる為のおまじないだったね」
先ほどから、スリザリン生の笑いが止まり、テルアスが顔を真っ赤にしている。
「へぇ、そんなおまじないあるんだ?」
「あぁ・・・久しぶり、Ms.グリフィ———いや、カトレア」
アルバス達の後ろから、背の高い人が現れる。背が低いほうのアルバスより首が一つ上の方に目線がある。
彼女は、カトレア・グリフィンドール。アルバスが以外にもいつもよりは話す人である。そして——
「へぇ、テルアス、そんなおまじないがあるなんて——」
「僕はそんなこと——」
「んん?あぁ、そういや、紐ならあるぞ?あげようか」
「〜ッ!もういいっ」
テルアスが猛ダッシュで走って行く。
「カトレアのパワー絶大だね」
アルバスが肩を竦めてクスッと笑った。