二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ハリポタ息子 アルバス・ポッターと真実の鏡 短編募集 ( No.75 )
日時: 2012/07/12 16:40
名前: 蒼聖 (ID: HKLnqVHP)

〜ナイフ突き刺し事件とその後〜 (ネタはnoeru様より>>72

※本編ナイフ突き刺し事件話(>>55)の内容はスルーしてお読みください

「———とんだ悪戯だな、畜生めが」
ダンッ!
アルバスが、俎板にナイフを突き刺した音だった。

(怖ぇぇぇぇぇぇ————ッ!!)

皆一同、心は同じである。

これはある日の薬草学の授業。
「・・・くすっ・・・ふふ、あはははっ!!」
「———マキア」
俎板に突き刺さったナイフを見て笑うのは、シリウス・ブラックの娘、マキア・ブラック。

彼女はレイブンクロー。
この授業ではグリフィンドールとスリザリンが合同だったのだが——

「なんで、ここに?」
「やだなぁ、酷いよ第一声がそれなんて・・・・・・ねぇ、ナイフ貸して?」
「無理。ごめん」
・・・即答である。

「何で!?いいじゃない」
「———いや、あのね、次の調合ですぐ使うし・・・・・・さっきこれと似たようなもので喉掻っ切られそうだったし」
「あら、そうなのっ?」
やけに楽しそうなマキア。アルバスは眉間に皺を寄せる。

「——で、ナイフで剣の舞しちゃ駄目?」
「駄目。ド○ゴンクエストⅦだろ、それは・・・」
「なんで!?」

ドガァッ・・・ぱらぱら、といろんなものが落ちてきた。
「・・・壁が・・・」ライクが呟く。

見事に、壁が抉れていた。

アルバスが冷や汗混じりに言った。
「・・・・ま、マキア。落ち着いて———」
「・・・あら」
彼女は、ふふっと微笑を浮かべる。

「あ、ア、アルバスッ!次は天井が粉々になるって!」とライク。それに続いてレイアーが
「アルバス!早く謝まらないと——授業が送れちゃうわよ!!」


『授業が遅れちゃうわよ』
これは、アルバスにすごい刺激を与えたようだった。


「——いいよ、わかった・・・貸してあげるから、授業が終わって、皆が教室から出たら、ね?」


事態は丸く収まったように見えた。
だが、その後、廊下にまでナイフの浮遊術が行ってしまい、医務室送りになった人が大勢、そして突然の横弄りの雨が降り、ハリーが壁の直しに速攻取り込むことになったのだという。