二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 風の守護者とプリンと風紀、 / REBORN ( No.11 )
- 日時: 2012/05/20 12:03
- 名前: なゆ汰 ◆TJ9qoWuqvA (ID: 6vo2Rhi6)
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標的05 / 毒盛りと夢と爆弾と
「Piacere!Mi chiamo anna asai.(はじめまして!私の名前は浅井アンナよ)」
「Piacere mio. Mi chiamo Callisto Abate(こちらこそはじめまして。私の名前はカッリスト=アバーテです。)」
おおお…!ママンが金髪のイケメンとイタリア語(多分)で会話している…!あ、どうも浅井千歳です。今頃ですがママンの名前は浅井アンナといいます。イタリアーナとジャッポネーゼのハーフらしいです。
つい先程ジェット機から降りた私たち一向。目の前に広がるのは大豪邸だった。嬉しさと同時にこんなところで一週間も…とめまいがしたものだ。そう考えながらイケメンさんに視線を送る。やはりイケメンだ。するとその視線に気づいたのか、金髪の男性は綺麗に一礼して、私に目を向けた。
「失礼ながらお嬢さま。貴方のお名前をお聞きしたいのですが」
「…にほん語しゃべれるんですね。わたしのなまえはあさいちとせです」
「はい、簡単な日本語なら…。チトセ様、私はカッリスト=アバーテと申します。是非カッリストと及びくださいませ。」
イタリア人のくせに日本語ペラペラな、リストさん(カッリストでは長いので、こう呼ばせてもらう)は、にっこりと綺麗に微笑んで見せた。聞けば、この家の使用人らしい。
それにしてもイケメンだ。イタリア人はどうしてこうもかっこいいのだろうか。悶々と考えていると、リストさんは「チトセ様は奥でお遊びくださいませ。今の時間帯ならば確かハヤト様がいらっしゃいます」と私に微笑みかけながらそう言った。ママンはイケメンなリストさんにメロンパンナのメロメロパンチ状態だ((。
私は言われたとおりに、奥へと進んだ。それにしても豪邸だなあ。赤い絨毯がどこまでも留まることなく続いている。
ちょっと獄寺に会うの楽しみだ。ふふふ…。一人奇妙な笑みを零しながら、ゆっくりと歩く。
暫く進み続けていると、小さな音が耳に入った。
——ぽろん、ぽろん…
(…?)
だんだんと進むにつれ、大きくなる音。どうやらピアノの音のようだ。ピアノの音が聞こえるほうへと進んでみる。すると、半開きのドアが視界に入った。そっと覗いてみる。
(…!あの、銀髪は…!)
どうみたって幼少獄寺だ。ちょこんと椅子に座って、ピアノをひいている。まだ3,4歳といったところか。
その横顔は、なんだか寂しそうであった。そりゃあそうだ。こんな大豪邸で一人だなんてつまらないだろう。私はそんな獄寺見ていられなくなって、思い切ってドアを開ける。
「chi?(誰?)」
「(ごめんね、なんていってるのかわからないな!)」
獄寺は、はっとしたようにピアノを弾く手をとめて、私を見上げた。うん、かわいい。かわいすぎるよ獄寺。もうきゅんきゅんだよお姉さんは。
けれどそんな思いを押し込めて、私は獄寺を見据えた。
「…えっと、あの…」
「……にほんご…?ジャッポネーゼなのか…?」
「!……きみ、にほん語つかえるの?」
「すこし、くらいなら。てかおまえ、だれだよ!」
片言の日本語をたどたどしく紡ぐ獄寺。ああ私の理性はもうすぐプッツンしそうですよ。けれど、襲うわけにもいかず、拳を固める。
獄寺は私の顔をまじまじと見ている。流石に視線が痛いので、「あさいちとせともうします」名前を名乗った。
「ちとせ…?」
「はい。きみの名前は?(本当は知ってるけどね)」
「……ぼくは、はやと。」
獄寺はおずおずと口を開いたが、自己紹介した後は、すぐに沈黙。私は沈黙に耐えられなくなって、私がここに来た経緯をなるべく簡単に説明した。獄寺は時々首を傾げながらも、うんうんとうなづいてくれた。素直だ。
「よろしくね、はやとくん。」
「………うん、」
しおらしい獄寺もかわいいなあ。
だんだん私なんか変態になってますけどスルーの方向で!
.年下のこと自分と同等だと思う人にはタメ語な千歳