二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re:  風の守護者とプリンと風紀、 / REBORN  ( No.24 )
日時: 2012/05/20 12:00
名前: なゆ汰 ◆TJ9qoWuqvA (ID: 6vo2Rhi6)

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 標的08 / 溶解度




「……あの、」



夜。(私に設けられた)部屋の中。

沈黙に堪えきれなくなって、おずおずとビアンキに声をかけた。目の前でビアンキが私を見下ろしている。身長でかい。うらやましい。
ビアンキは只管私を見つめていて、時折うんうんと頷いたり考え込んだりしている。一体なんなんだ。そろそろ視線がいたい。



「貴女なら任せられるわ」
「…は?」



急に喋りだしたと思えば意味がわからない言葉。任せるって何を?
ハテナマークを浮かべて首を傾げている私にビアンキはにっこりと綺麗に微笑んだ。そしてラッピングされたクッキーを私に差し出す。



「あげるわ。ハヤトをよろしくね。あと、私の名前はビアンキ。」
「…?は、はあ…。ありがとーございます…?わたしはあさいちとせです」
「知ってるわ。じゃあねチトセ」



なんだったんだ一体。というかこのクッキーって…もし、や。よく見ればなんか意味のわからない虫がうねうねしている。

うんポイズンクッキング!これを食べろと?無理!殺すつもりですか。とりあえずこのクッキーはバレないように捨てておきましょうっと!ごめんねビアンキちゃん。

とにかくクッキーを机の上において、「食べるなキケン」と書いたメモを貼り付けておく。すると隼人くんがとことこ歩いてきた。



「ちとせ!いっしょに寝よーぜ!」
「はやとくん。いいよ。いっしょに寝よーか」



隼人くんがにぱっとはにかむ。ぬぬ、かわいすぐる。隼人くんは嬉しそうに私のベッドにもぐりこんだ。はやく寝よう、と手招きする隼人くんにきゅんきゅんしながらベッドにもぐる。



「はやとくん。あの机にあるクッキーは食べちゃだめだぞ。ビアンキさん手作りだからねー」
「……!ア、アネキの…!?ぜったい食べない…!(がくぶる)」



隼人くんは身震いしてから布団を頭まで被った。すると隼人くんが「抱っこしてほしいな…」といったので内心悶えながらやんわりと抱きしめてあげる。隼人くんは嬉しそうに笑って、すぐに眠った。

私はすやすやと眠る隼人くんを見つめてから、眠りに付いた。




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