二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 風の守護者とプリンと風紀、 / REBORN ( No.30 )
- 日時: 2012/05/20 13:19
- 名前: なゆ汰 ◆TJ9qoWuqvA (ID: 6vo2Rhi6)
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標的10 / 僕とは世界の何たるか
「………………。」
「…あの、きょうやくん…?(沈黙が痛い!)」
恭弥くんは、ご立腹のようです。
私はつい先程ジェット機でジャッポーネに帰ってきたところだ。すると私の家の前で不機嫌そうにしゃがみこんでいた恭弥くんがトンファーを構えて、私の頭を軽くがつんと殴ったあと、沈黙。冒頭の言葉に帰る訳です。やっぱり遊ぶ約束をすっぽかしてたこと怒ってたか。あちゃーと思ってとりあえず謝ってみることにした。
「や、約束すっぽかしてごめんなさい…」
「………そんなことでおこってるんじゃないよ」
「え?じゃ、じゃあ何でおこってるんですか?」
恭弥くんは小さく舌打ちをした。まだ幼稚園児なのにそんなことどこで覚えたのだ。というか、恭弥くんの言葉に意味がいまいち理解できない。約束のことで怒っていないのだとしたら何に怒っているのだ。ますますわからない。恭弥くんはもどかしそうに顔をゆがめ、首を傾げる私の頬を掴んだ。え、ちょ。何。もしかしてキスする5秒前的な?いや、それはないか。と一人で目をぐるぐるさせる。もう、意味わかんな、い。すると恭弥くんが、控えめに口を開いた。
「……心配、した。」
「………は?」
「約束のじかんになっても、来ないから。心配、して、町中さがしまわったのに。きみ、イタリアに行ったって聞いて……」
え、ちょ、つまり恭弥くん…。
「さびしかったってことですか」
「咬み殺すよ」
「ごめんなさい。」
だってそうじゃないか。恭弥くんは今にも泣きそうな顔をしている。
き、恭弥くんが…デレた。ツンデレのデレがやっとでて来てくださった。恭弥くんは「とりあえず、ちゃんと言ってから行きなよね」といいながら顔を背けた。
思わず笑みが零れた。やっぱり私の居場所はここにある。笑う私をみてムスッとして恭弥くんは不機嫌そうに私をにらんだ。けど、全然恐くない。もう免疫ついたからね。
「ふふ、…」
「何笑ってるの。気持ち悪い」
「オイ。私泣きますよ」
「勝手に泣けば。」
私を、心配してくれる人が此処にいるのだ。当然。私は未来の風紀副委員長ですからね。草壁さんにだって負けません。
あと4ヶ月で卒園だ。小学校に入学することになる。ということはあと6年ちょっとで原作突入だ。できるだけ原作にかかわりたくないと思っていたけど、イタリアに行って隼人くんとビアンキちゃんと出会って、気づいた。
(私は、雲雀恭弥と一緒に風紀を守って見せますよ!)
私は、この世界を、この並盛を、結構気に入っているのだ。だから私はすこしでも〝居場所〟を守りたい。
だから、だから。
「きょうやくん!わたしたちでナミモリの風紀をまもりましょう!」
「……なにそれ。けど、面白そうだね。ナミモリはぼくのモノだ」
恭弥くんがニヒルに笑った。私もニイと微笑む。
この人がいれば100人力…いやもっと、か。10000人力だ。とりあえず私は力をつけるため並盛の薙刀クラブでも入ろうかね。
私、浅井千歳。趣味は趣味が何か考えること。特技は特技が(以下同文)。恭弥くんを、皆を守るため、武器をとります!
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それが、無謀な挑戦だったとしても。