二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: D.Gray-man 真赤な薔薇 ( No.11 )
- 日時: 2012/10/18 17:46
- 名前: 有栖 (ID: FODM/zWG)
「姉ちゃん、あの子迎えにいこうよ」
「そうね」
門までいくと、まだユウはもやしのことを睨んでいる。
そこで、姉ちゃんが持っていたファイルでユウの頭を叩く。
本当に痛そう。何度も経験している僕には分かる。
「もうやめなさいっていってるでしょ。はやく入んないと門しめちゃうわよ」
けど、ユウは入ろうとしない。それどころかもっと怒っているようにみえる。
「ん。ユウ! どうせ帰って来たんだから鍛練場いこうよ」
「……」
何もいってくれなかったが中に入ってくれる。
中に入ると、姉ちゃんがもやしに自己紹介をする。
「私は、室長助手のリナリー。よろしく」
そういって、もやしを案内させようとする。ユウは、すぐに鍛練場へ向かった。
「あ、ユウ!」
すごくいらついた声で振り向く。あ、そういえばユウって呼ばれるの嫌だったんじゃなかったっけ。
「っていう名前でしたよね…?」
「神田だ」
やっぱり。かなり怒ってる。
「よ、よろしく」
もやしはへこたれず手を差し出す。だけど、ユウはそれを無視。
「呪われた奴と握手なんかするかよ」
もやしは、すぐに固まる。僕がすぐにフォローした。
「ま、そんな奴だから。とりあえず、僕は、スマイル。よろしく」
「あ、よろしくお願いします」
数秒、もやしと握手してからユウの後についていく。
今、思ったけどある意味、僕って人前でユウっていっちゃ悪かったんじゃ…
まぁいっか♪ 別に隠すこともないよね。たぶん…。
と、いうことで鍛練場。
「イノセンス発動」
両手首のブレスレットを、薔薇の茎へと変える。
「いくぞ」
「いいよ。思いっきりどうぞ」
するとユウは先手をとり、六幻を僕に振り下ろす。
僕は、それを茎を伸ばし防ぐ。ただ、植物なので刀ごときですぐに切れてしまう。
でも、それでよかった。
茎を切られるとそこから数々の薔薇の花弁が舞う。一種のめくらまし。
一度、動きがとまったユウをみて後ろから種を放射する。
しかし、全て切られる。
「甘いな。行動パターンがあまり変わってない」
「うっ(グサ(図星」
やはり、攻撃パターン変えなきゃいけないかぁ。
「いくぞ」
とりあえずバックステップ。こんな感じで、鍛練は続く。
「ここが、鍛練場」
ふと、姉ちゃんの声が聞こえた。
そうか、もやしを案内するためにここまで来たのか。
一瞬、目を離したすきにユウに思いっきり吹っ飛ばされる。
完全に油断してた。
すぐに、薔薇の花弁でクッションを作り反動を抑える。
「はぁ、今日は僕の負けかぁ。」
「今日は、もう終わりだ」
そういって、六幻をしまい、どこかへ去っていく。
「す、すごいですね」
まだもやしが帰ってなかったみたいだ。
「ん。本当だよねぇ。まったく隙が見えないっての」
「あ、いや、スマイルの対悪魔武器がですよ。それを操るスマイルもすごいですけど」
「そう? そんなすごくねぇよ。普通くらいだって」
「いや、僕は尊敬します」
尊敬する。かぁ。もやしっぽい人にいわれてもなぁ。
そういえばまだもやしのイノセンス見てない。
「一戦する?」
「まだアレン君は、あそこにいってないからそれ終わってからにして」
後ろにいた姉ちゃんがいう。
「了解。またなぁ」
「はい!」
元気いいなぁ。
あそこってヘブの所だよな。あいつ、なんか説明聞いてるのか?
まぁいいや。お腹すいたし食堂行こう♪