二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: D.Gray-man 真赤な薔薇 ( No.2 )
- 日時: 2012/05/06 20:40
- 名前: 有栖 (ID: vDb5uiaj)
第1話 新しい弟
スマイルside たまに変わりますw本当にたまにw
—ぼくは、なにもおぼえていない。おぼえているのは、「チシキ」と「ココロ」。それとまっかにそまったおはなだけ。—
メがさめればボクは、クライクライおへやにいた。ウゴこうとしてもウゴかない。
ムリにうごこうとするとからだじゅうがいたくなる。ズキズキいたむの。
だからじっとしていた。そしたらきゅうにまぶしくなったからメをつぶる。
すこしづつメがなれてきてあかるいほうをみてみるとそこにはだれかがいた。だれだろう?
「目が覚めたんだね。怖かっただろう? 今、解放してあげるよ。だけどその前に。」
カイホウってなんだろう。よくわからないけどここからだしてくれるのかな。
「君は僕達に協力してくれるかい?」
キョウリョク? とてもむずかしいコトバをつかうんだな。
でも「キョウリョク」すればここから「カイホウ」してくれるんだよね。
ぼくは、りょうほうのいみをよくわからなかったけどうなずいた。
そうするとそのひとはぼくのところにやってきて「カイホウ」してくれる。
「お兄ちゃん。この子だれ?」
とてもかわいいおんなのこのこえがする。
よくみると、そのひとのうしろにぼくよりすこしおおきいくらいのおんなのこがいた。
「これから入るエクソシストだよ」
えくそしすと? それが「キョウリョク」?
「! よろしくね。」
おんなのこは、ぼくにてをさしだす。このこうどうのいみはしっている。「アクシュ」だ。
ぼくもてをさしだして、おんなのこのてをにぎる。
するとわらってくれた。だからぼくもつられてわらう。
おんなのこside
お兄ちゃんについていくと、そこにはむかしのわたしとおなじようにしばられているおとこのこがいた。
「お兄ちゃん。この子だれ?」
「これから入るエクソシストだよ。」
あたらしいエクソシスト! なかよくしてくれるといいな。
そう思って男の子にてをさしだす。すると男の子は、にぎりかえしてくれた。
これからなかよくできるんだと思ったらついうれしくなってわらう。男の子もわらってくれる。
「おなまえは、なんていうの?」
そういうと、きゅうにえがおがなくなりだまってしまう。どうしたんだろう? とまどってるのかな。
わたしからおなまえをいったらいってくれるかな。
「わたしのおなまえは、リナリー。あなたのおなまえは?」
だけど、わたしのおなまえをいってもおしえてくれない。
「この子に名前は、ないんだよ。」
お兄ちゃんはかなしいかおをしてわたしにいう。
「おなまえないならわたしがつけてあげる! えっと…」
まだあったばかりだしおなまえなんてきまるのはそうとうむずかしい。
でも、じぶんでおなまえをつけてあげたい。
…そうだ! さっきえがおがとてもすてきだったから「スマイル」!
「あなたのなまえは、スマイル! きょうからスマイル・リーよ」
「スマイル……リー?」
「うん! あ、リーっていうのは、わたしのなまえのいちぶなんだけど…えっと」
うまくことばがみつからない。
「リナリーのリー?」
「え? あ! ちがうよ! リナリー・リーのリー!」
「???」
えっと、うんと…
「今日から僕達の弟だっていうことだよ」
「そうなの! それ!」
お兄ちゃんがてだすけしてくれた。
「きょうからスマイルは、わたしたちのおとうとだよ!」
「オトウト……」
「うん!」
すると、スマイルは、わらってくれる。さっきよりすてきなえがおで。
—ぼくはまたひとつ。あたらしいものをおぼえた。「おなまえ」というものを。ぼくはこれから「スマイル」—